津軽線 普通 335D列車 [キハ40形列車] (蟹田)
今回の旅の目的は三つの路線を乗りつぶすことである。一つ目は昨日乗った男鹿線。二つ目は今朝乗った大湊線。三つ目は青森から乗っている津軽線である。津軽線を終点まで乗れば、東日本旅客鉄道全線を乗り終える事になる。ただし貨物線とか渡り線は含まない。JR東日本で最後の未乗区間を行くのは、キハ40形・キハ48形の気動車による二両編成。最後を飾るに相応しい。車内は空いており、ボックスシートを占有する。地元の客、観光客、鉄道好きの客を乗せて蟹田を出発した。
津軽線のサボ (蟹田)
途中の新中小国信号場までは見慣れた車窓。ただ気動車で行くのは初めてである。中小国に停車。この駅に停まる列車に乗ったのは初めてだが、この駅から(まで)の切符は何度も買ったことがある。ここはJR北海道とJR東日本との境界駅なのである。特別企画乗車券「青森・十和田ミニ周遊券」「ウィークエンドフリーきっぷ」等で、はみ出したJR北海道線の中小国から(まで)の普通乗車券を別途購入している。
津軽線 中小国駅 (青森県東津軽郡外ヶ浜町字蟹田)
中小国を出発して暫くすると、新中小国信号場に差し掛かる。信号場だから乗降は出来ない。ここでJR東日本津軽線からJR北海道海峡線が分岐する。津軽線は単線のまま、そして非電化となる。海峡線は複線電化で、新幹線規格で建設されている。ただし狭軌(1067ミリ)で敷設されている。道路に例えるなら、津軽線が一般道で、新中小国信号場がインターチェンジ、海峡線が高速道路だろうか。立派な海峡線が右の車窓から消えると、津軽線はローカル線に相応しい車窓となる。山あいを沢に沿って走り、トンネルに入る。地形に合わせて線路が敷設されている。一方の海峡線は新幹線規格らしく、長大なトンネルで峠を越える。再び二本の線が近づき、津軽二股に停車。隣接して海峡線にも駅があるが、津軽今別という別の駅である。ここは後で訪れる。また二本の線は分かれる。暫くして今別に停車。海峡線の津軽今別とは別の場所。今別の町を見ながら海沿いへと出る。津軽浜名を出発し、車窓の海に見とれる間もなく、終点の三厩に到着した。同時に東日本旅客鉄道全線に乗り終わった。
津軽線 普通 蟹田(14:00)→三厩(14:39) キハ40-556
終点に到着! (三厩)
列車を降りて駅舎へ向かう。名残惜しくはあるが、特に感動も無い。これでJR北海道、JR東日本を乗りつぶしたが、他の四社に見乗の線区がかなりある。工事中の東北新幹線が新青森まで全通すれば、乗りに来なければならない。三厩はいい感じの小さな駅舎。窓口もあって、入場券とこの後使う切符を購入する。折り返し列車まで時間があるので付近を散策する。
津軽線 三厩駅 (青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩東町)
駅前には龍飛崎へのバスが停まっていた。「ごらんあれが龍飛崎 北のはずれと 見知らぬ人が指をさす♪」。歌詞で馴染みのある地名だが、時間がないので訪問は割愛する。
今別町方向 (青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩東町)
海の方へ行ってみる。鷗はこごえそうではない。
竜飛崎はまだ先 (青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩増川)
三厩村はなくなっていた!
(青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩東町)
いずれも平成20年7月21日撮影
東津軽郡の旧蟹田町・旧平舘村・旧三厩村は合併して外ヶ浜町となっていた。旧三厩村域は町役場のある旧蟹田町域などとは隣接せず、飛び地となっている。 (つづく)