三条大橋 (京都府京都市中京区・東山区)
散り始めどころか各所で桜が散っているのを確認し、せっかく京都に来ているのにどうしたものかと思ったが、北の方または高いところに行けば満開の桜が見られるのではと思案する。
おけいはんで三条を出発
京阪電気鉄道 鴨東線 特急列車 [8000系] (出町柳)
おけいはんで出町柳に到着
鴨東線 特急 三条(13:33)→出町柳(13:36) 8057 運賃220円
京阪電車で出町柳へ。京阪特急と言えばダブルデッカー(8000系)だが、暫く乗らないうちに座席指定のプレミアムカーが登場している。プラットフォームからチラッと車内をのぞいたけど快適そうである。普通車も快適だが。出町柳で叡山電車に乗り換える。改札前に桜の開花状況の案内があったが、八瀬が散り始め、鞍馬は七分咲きだった。これも情報が古いかもしれない。鞍馬に行ってみる事にする。京阪電車も叡山電車もSuicaを利用。全国相互利用サービスに対応しておりPiTaPaの他、ICOCA、Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、SUGOCA、はやかけん、nimocaの各カードが利用出来る。
2両編成の鞍馬行ワンマン列車は始発の出町柳を出発。暫くは市街地を走る。一乗寺駅は金福寺、詩仙堂、圓光寺を訪れた時に利用。宝ケ池に到着。忘れていたが元田中と宝ケ池も利用した事があった。宝ケ池からは叡山本線と分かれ鞍馬線に入る。岩倉は実相院を訪れた時に利用。列車は山間に入ってゆく。市原-二ノ瀬間は「もみじのトンネル」なのだそう。今は青葉だが紅葉の頃に訪れたい。
車窓の桜 (二ノ瀬)
ここまで来ると桜も散っていない。次の貴船口には貴船神社に行った時に利用している。
叡山電鉄 鞍馬線 普通列車 [800系] (鞍馬)
出町柳から30分余りで終点の鞍馬に到着した。
鞍馬線 普通 出町柳(13:45)→鞍馬(14:16) 812 運賃430円
※出町柳-宝ケ池間は叡山本線。
叡山電鉄 鞍馬線 鞍馬駅 (京都市左京区鞍馬本町)
駅頭には大きな天狗が!
吹き出しに「祝!運転再開に、ハナを添えるよ。」とある。一昨年、令和2年7月の集中豪雨被害で鞍馬線は市原-鞍馬間で不通となる。昨年、令和3年9月18日に全線で運転を再開。
総本山 鞍馬寺 (京都府京都市左京区鞍馬本町)
久しぶりの鞍馬寺。20年は経ってないと思うが10年以上来てないのは間違いない。鞍馬線を乗りつぶしてお寺にやって来て以来だ。
仁王門(山門)
山門の様子が格好いい。境内に入るのに愛山費として300円を納める。鞍馬寺の創建は宝亀元年(770)と伝わる。平安遷都の前、奈良時代である。
鞍馬寺にはケーブルがある
「足の弱い方や年配の方が少しでも楽に参拝できるように敷設されたもの」だそうだが今日は利用させていただく。普明殿という建物の二階にケーブルの山門駅の乗り場がある。
御寄進票(200円)
券売機で切符を買うが、乗車券ではなく運賃でもない。寄進したお礼に乗せてもらうというかたち。なお鞍馬山鋼索鉄道は鉄道事業法による鉄道(鋼索鉄道)。国交省の資料に事業者名として鞍馬寺とある。0.2kmと日本最短の鉄道である。京都の鉄道に全部乗るとなるとこちらも乗らなければならない。嵯峨野観光線(トロッコ)もまだ乗ってないけど。
鞍馬山鋼索鉄道(ケーブル) (山門)
時刻表では20分毎の運転だったが、並んでいる人が一度に乗り切れず、ピストン輸送となっていた。一本見送って次に案内される。御寄進票を回収されプラットフォームへ。
鞍馬の山中を登ってゆく (山門-多宝塔)
途中駅はない。ケーブルカーは上りと下りが途中で交換する印象だが、こちらは1両が上り下りを繰り返す。斜めに進むエレベータのようでもある。
山門方を望む
約2分で到着。距離は僅かだが高低差は89mもある。
鞍馬山鋼索鉄道(ケーブル) (山門-多宝塔)
牛若號Ⅳ Ushiwaka IV
鞍馬山鋼索鉄道 〔牛若號Ⅳ〕 山門(14:39頃)→多宝塔(14:41頃) 寄進200円
鞍馬山鋼索鉄道(ケーブル) 多宝塔駅 (京都府京都市左京区鞍馬本町)
鞍馬山鋼索鉄道の乗りつぶし終了。
多宝塔
ケーブルを降りたとたん多宝塔ときれいな花に目を奪われるが本殿金堂を目指す。
帰りもケーブルがあるが…
九十九折参道の階段…
どちらで降りるかはまた後の話。
ケーブルで楽をして登ってきたが、まだ少し上り階段がある。
まだお参り前だが自動販売機で冷たい紅茶を買って洗心亭という無料休憩所で小休止。
本殿金堂前に到着
本殿金堂
皆さんお堂の前で手を広げているから何かと思ったが、後日調べると金剛床で手を広げて空を仰ぐと宇宙の何かが云々。
本殿に入りお参りします。久方振りのお参りでした。
それでは境内のお花を見てゆきます。
風が吹くと桜吹雪になってきれいです。やっぱり七分咲き情報は古かったか。
鞍馬寺の桜を堪能する。京都市街地の桜が散っていて急遽鞍馬にやって来たが、きれいな桜が見られ、また久しぶりにお寺にお参り出来てよかった。
下りはケーブルではなく九十九折参道を行く。子供らが参道を駆け上がってくる。その元気に驚愕する。思いの外参道を歩いて登られる方は多い。清少納言が『枕草子』で「近うて遠きもの、くらまのつづらをりといふ道」と書いている。自分も前回は歩いて登った。今日は下りだけだが。
緑の中にあるおやしろ
由岐神社 (京都府京都市左京区鞍馬本町)
創建は御祭神を御所より鞍馬に遷宮した天慶3年(940)。今の本殿・拝殿は慶長12年(1607)、豊臣秀頼再建で重要文化財。
京都市天然記念物 由岐神社 御神木大杉(大杉さん)
樹齢は約800年だそう。
鞍馬の火祭は由岐神社の例祭(10月22日)
祭りの日で思い出した。いつぞやの10月22日に鞍馬寺・由岐神社にお参りして、三条小橋で時代祭りを見た。火祭は見てないが松明を準備しているのは見掛けた。やっぱり20年近く前だ。
普明殿/鞍馬山鋼索鉄道(ケーブル) 山門駅
(京都府京都市左京区鞍馬本町)
ケーブルの山門駅まで戻ってきた。
次にお参りに来るのはいつか。足腰は鍛えておかないといけない。
お寺をあとにして駅へと向かう…
出札口と改札口 (鞍馬)
列車は到着している。Suicaで入場する。
叡山電鉄 鞍馬線 普通列車 [800系] (鞍馬)
来た時と同じ車両だった。
山間の里を行く (二ノ瀬-貴船口)
交換待ちをする (二ノ瀬)
叡山電鉄 鞍馬線 普通列車 [900系・展望列車〔きらら〕] (二ノ瀬)
〔きらら〕に乗ってみたい。しかし今日ではない。結構山の方へ行った気がするが30分強で出町柳へ戻ってきた。
鞍馬線 普通 鞍馬(15:34)→出町柳(16:05) 812 運賃430円
※出町柳-宝ケ池間は叡山本線。
叡山電鉄 叡山本線 普通列車 [700系・観光列車〔ひえい〕] (出町柳)
〔きらら〕とはまた違った列車が。
叡山電鉄 叡山本線 出町柳駅 (京都府京都市左京区田中上柳町)
いずれも令和4年4月10日撮影
これから京都駅へ向かう。鉄道では京阪電車で東福寺で奈良線に乗り換え、また京阪電車で三条で地下鉄東西線へ烏丸御池で烏丸線に乗り換えが考えられる。京阪電車で七条で下車して京都駅まで歩く事も考えられる。他の方法では一度京都駅から市バスで出町柳駅に来た事がある。乗り換えなしで均一運賃だから鉄道より安い。京都駅行のバス停を見つけ4系統の市バスに乗車する。このご時世で外国人観光客は激減しているようだがバスは混雑しており座れない。途中の停留所で降りる人があって座る事が出来た。バスは京都市役所前、四条河原町を経由して京都駅前に到着した。運賃は230円でSuicaで支払う。 (つづく)
京都市交通局 市バス 4系統 出町柳駅前(16:15)→京都駅前(16:43) 2086 運賃230円