旅日記

旅の記録と紀行文を紹介する事でしょう。
写真は私が撮影したものを使用しています。

台湾のりもの紀行 成田→桃園

2007-12-09 19:00:10 | 台湾日記

座席のモニターにキティちゃん! (ハローキティジェット

ボーディング・ブリッジを渡って機内に入る。隙間からキティちゃんの画かれた機体がチラッと見える。エバー航空長榮航空 EVA Airways)は中華民國(台灣)国籍の航空機。これより民國96年11月24日星期六と記す。機内は台湾一色ではなく、キティちゃん一色であった。「ハローキティ、ごきげんよう♪」と放送で曲も流れている。子供を乗せたらさぞかし喜ぶだろう。

エバー航空2195便は出発時刻の20時少し前に動き出した。第1ターミナルからA滑走路(4,000m)へ向かわず、第2ターミナルの前を通り、暫定並行滑走路(2,180m)へ向かう。機材は小振りなA330-200だし、近距離だから仕方がないが、いかにも滑走路が遠い。東側から滑走路に進入すると、加速して離陸した。上昇する時の得も言われぬ感覚が襲ってくる。やっぱり飛行機は苦手だ。落ち着いてくると、窓外には松戸市内からも見えた、旧暦10月15日のまあるい満月が同じように見えた。


おしぼりにもキティちゃん!

座席の前のポケットを探ってみる。機内誌、商品の冊子等があるが、キティちゃんの商品を載せた冊子も別にある。キティちゃんラベルのワインも扱っている。キティラーの人は買うのかな。おしぼりが配られる。キティラーでなくともキティちゃん柄の袋は持ち帰る。エチケット袋にもキティちゃんが印刷されている。これは逆に使い辛くないかい?


機内食にもキティちゃん! 
※クリックすると大きなサイズで表示します。

座席前のモニターを航空機の現在位置を示す画面にする。窓外に街の灯りは見えない。愛知県上空を通過する頃、お待ちかねの機内食となった。チキンを選択。キティちゃんのエプロンをした空服員(客室乗務員)さんが配膳してくれる。箸袋、紙ナフキン、ランチョンマットと、キティちゃんが入っている。二色そばに添えられた蒲鉾の模様までもがキティちゃんで、実に芸が細かい。飲み物に台灣啤酒(ビール)をもらい、コップに注ぐと、コップにもキティちゃんが。食事は普通の和食で美味しかったが、台湾らしいのがビールだけだった。コーヒーをもらい、デザートのキティちゃんの人形焼を食べる。ごちそうさまでした。

食後、相変わらず画面で航空機の位置を確かめながら、ヘッドホンで台湾の若手の歌謡曲を聞く。音声のチャンネルの変え方がよく解らないため。まあ台湾らしくていいか。もう鹿児島県上空を通過して、公海上を飛行している。これからが長く感じる。隣の男性は寝ている。起きていただき、前を通って用を足しに行く。ビールとコーヒーには利尿作用がある。トイレに入り、用を足す。棚にはキティちゃんの液体石鹸等が並ぶ。さすがだなあと感心していたが、もしやとトイレットペーパーを見てみる。そこにはやはり…。


おつまみだってキティちゃん!

隣の男性の眠りを再び遮り、席に戻る。年上の方で恐れ入るが仕方がない。いつもはこの位の飛行時間だと席を立たないのだが、今日はおもろいものを見れてよかった。暫くして、ミッククスナッツとおかきの袋が配られる。お隣さんは寝ているので無し。サイダーかと思って適当に透明の飲み物をもらうと水だった。


振り向けばキティちゃん!

台湾が近づき、機体は高度を下げて雲の中を行く。レーダー等で飛行しているので大丈夫なのだが、山にでも衝突しないかと不安である。気流も悪くなり、揺れると客席から驚いたような声が思わず上がる。雲の下になったのか、街の灯りが見えてくる。淡水あたりか。橙色の街路灯がはっきりと見えてきた。大きく旋回して臺灣桃園國際機場の恐らく南跑道(3,350m)に西側から無事に着陸した。今まではここでもう安心と思うのだが、那覇の炎上はこの後に発生している。しかし長榮航空は何ら問題は無かった。安全の評価の高い航空会社だそうでサービスもよかった。キティちゃんもありがとう。

ターミナルに入り、入境(入国)へと進む。大した列もないので、すぐに自分の番となる。機内で記入した入境登記表と旅券と航空券を係官に渡す。登記表のカーボンコピーを旅券に留められ、ハンコを押されて、航空券と共に返される。無事に中華民國(台灣)に入境した。さて、成田で預けた行李(こう書くと柳行李を連想するが)の受け取り。具体的にはPCクリニカとウーノ スーパーハードムースである。100ml以下で条件を満たせば客室内に持ち込めたのだが、準備するのが面倒だったのである。バンクーバー荷物が出てこない事件(2000)以来、必ず持ち込みにしていたが、法令が変わったのでは仕方がない。經濟艙(エコノミークラス)なのでなかなか出てこなかったが、バンクーバーの悲劇は繰り返されず、無事に出てきた。

次は両替。臺灣銀行の窓口に壱万円札を2枚出す。すると1枚を返して両替出来ないという。1枚が旧札だという。いずれも福澤諭吉先生の肖像だが、よく見るとE一万円券ではなく、D一万円券(昭和59年発行)である。他に紙幣はないのかと聞くので、財布を探るとE五千円券が1枚、E千円券が4枚あった。成田で飲んだビールのお釣りである。臺灣銀行で両替できないのなら、他の銀行でも旧札の両替は無理だろう。結局、19,000円を両替して5,516元となり(1元≒3円44銭)、Chargeの20元が差し引かれ、手元には5,496元が渡された。ATMでおろした壱万円札3枚のうち、何枚が旧札だったのか。とにかく19,000円相当で台湾旅行をしなければならない。次に両替している日本人女性が「十万円を」と言っているのが聞こえてくる。不安を抱えたまま、台北市内へのバス乗り場へ向かった。 (つづく)


臺灣桃園國際機場 第二航廈 (台灣省桃園縣大園鄉)
いずれも民國96年11月24日撮影

台湾のりもの紀行 出発

2007-12-08 17:00:43 | 台湾日記

東日本旅客鉄道 成田線・京成電鉄 京成本線
成田空港駅 (千葉県成田市三里塚御料牧場)


今年1月、台灣高鐵(新幹線)がついに開業した。さっそく乗りに行きたいと思いつつも、なかなか果たせずにいた。そのうちに「JTB時刻表」11月号の表紙を台灣高鐵が飾った。開業当初は少なかった運転本数も増え、自由座(自由席)も設けられると言う。そろそろ出掛けてみようかと思い、11月1日に格安航空券を買うためJTBへ行った。

どこの航空会社を利用するか。前回利用した会社の航空機は8月20日に那覇で炎上している。むろん利用したくない。JAAで行きたいわん♪は切符の値段が予算をオーバーする。ANKも同様。台湾の航空会社で炎上したところとは別の会社も東京-台北線を運行している。切符の値段も予算内に収まりそう。こうして長榮航空(エバー航空)で出掛けることにした。

平成19年11月24日土曜日。常磐線で我孫子へ行き、弥生軒で天玉そば(340円)を食べ、成田線に乗り換え、更に成田で快速〔エアポート成田〕に乗り換える。終点の成田空港に17時43分着。長榮航空は第1ターミナルの利用となる。北ウイング♪ではなく、南ウイング。


成田国際空港 第1ターミナル 南ウイング
(千葉県成田市三里塚御料牧場)


JTBのカウンターで切符を受け取る。そこにはキティちゃんが。これから搭乗するのはハローキティジェットなのである。長榮航空のカウンターで手荷物(歯磨き粉、整髪料等)を預けるとタグまでキティちゃんである。これはまだ序の口であった。


搭乗券にキティちゃん!


いよいよ出発!

これより手荷物検査を経て出国審査となるが、3月1日より液体物の客室への持ち込みが制限されている。歯磨き粉(粉じゃないけど)等を預けたのはそのため。無事に手続きを済ませて出国した。売店には日本土産が売られている。販売再開となった白い恋人もあった。搭乗前に軽くビールを飲む。窓からはA滑走路を離着陸する航空機が見える。


サッポロ生(中) (650円)
カフェ&バー AVION 第3サテライト店にて


公衆電話の時報で現地時間に時計を合わせる。日本との時差は1時間。そうするうちに、これから乗る航空機がスポットにやって来た。これは凄いぞ!


エバー航空 2195便 (成田国際空港)
機体にキティちゃん! ハローキティジェット

※クリックすると大きなサイズで表示します。


エアーニッポンとのコードシェア便
いずれも平成19年11月24日撮影

この到着した便で水曜日に帰ってくる予定である。僅かな時間で折り返しの支度が整ったのか、出発の約30分前に機内への案内となった。 (つづく)