つい先日、NHKで再放映中の4K版ウルトラQ 第12話の「鳥を見た」を視聴したばかり、
Q作品中屈指の出来のひとつで、「やっぱ名エピソードだなあ」との思いを新たにしたのでした。
そしたらすぐ、今日になってこの鳥騒動。古くから馴染みの方はもしかしたら覚えているかも
ですが、イソヒヨドリの写真がこのブログに掲載されるのは、それ以来かと思います。姿や
鳴き声を見聞きすることはしょっちゅうでも、いざ写真を撮るとなると、狙ってでもない限り
まずないことですしね。
今日午前中出かける用事があって、二階廊下の窓を閉めようとしたら、隣の家の屋根で
イソヒヨドリのメスらしき個体がしきりにさえずっているのが目に入りました。しばらく
観察を続けましたが周囲から離れる気配がないので、カメラをとりに戻って写真を撮りました。
以下掲載の写真は、標準ズームレンズで撮影したのをいずれも大幅にトリミングしたものです。
屋根瓦の一番先にとまり様子を伺っています。付近を行ったり来たりはしますが、
基本飛び去る様子がまったくないのです。
ようやく飛び立ち、離れた電線にとまったと思ったら、今度は入れ替わるようにしてオスが
やってきました。
メスと同じような行動をとり、鳴きながら周囲を徘徊します。
春先にとても美しい声でさえずるイソヒヨドリですが、その他の時期は、割と地味な鳴き声です。
メスと同じく、屋根の端まで移動し様子を伺うオス。
二羽の行動様式がまったく理解できないまま、いつまでも観察を続けるわけにもいかないので
窓を閉め、出かける用意をして玄関を開けたら、一羽の鳥が慌てて門のほうへ飛び去りました。
さきほどのオスがいつの間にかこちらへ移動して、以前掲載した写真同様、ブロック塀の上に
とまり、けたたましくさえずり、こちらを威嚇しているように感じるほどの気迫です。
この時点ではじめてすべて合点がいきました。巣離れはしたものの、まだよく飛べないひな鳥を、
両親が見守っていたようです。ひな鳥も鳴いてはいるんですが鳴き声が小さいので、二階では
気がつかなかったみたいですね。子供は親よりも一回りくらい小さくて、とてもかわいらし
かったですわ。
しかし、ここでもいつまでも静観し続けるわけにはいかず、当方危害を加える意思がないことを
できるだけ示しながら(まったく伝わってはいなかったでしょうけど)、車まで移動しました。
この間もひな鳥は逃げ回るし、親は大きな鳴き声を上げ続けるしで、えらい騒ぎになりました。
車を発進させる際も、金のひな鳥(←ワールドトリガー・ネタ)を轢かないかヒヤヒヤでしたよ。
それから二時間ほどして帰宅。もう鳥がいないことを祈りましたが、まだすぐ近くで
鳴き声がします。屋内に入り、しばらくして洗面所の窓を開けたら、すぐ目の前のブロック塀の
上に親子の姿が見えました。ひな鳥の羽ばたきがずいぶん力強くなっていて、少しの間に
かなりたくましさを増しました。ほどなく親子で飛び立ち、それからしばらくはまだ
近所で鳴き声が聞こえたのですが、やがて聞こえなくなりました。無事巣立ちできたようで
ホッとしましたよ。
まさかうちの家ではなかったとは思いますが、春以降鳴き声をよく聞いたので、すぐ近くに
巣があったことは間違いなさそうです。そういえば、勤め先の屋根にスズメが巣をつくっていて、
子育て中です。そんな季節なんですね。
*夕方近くになって、またイソヒヨドリの声が鳴り響いています。やはり、すぐ近くに
巣があるのに違いありません。