
次はいよいよ今回の最難関、フロントハイSPの取り付けです。パイオニアのサラウンド用スピーカーは、
ご覧のような独特の形状。これは音を良くするためのフォルムであることは理解できても、壁面に設置する
際には形が災いして、安定して固定できないのではと思いました。
メインSPの上に置いて大きさの比較。こちらは1,5キロしかなくて、この程度であれば、壁を補修しなくとも
持ちこたえてくれそうです。この大きさですから、そもそもそれほどの高音質は期待はしてはいけないし、
音場補正、効果音増量を狙っての配備ですから、その程度の役割には十分力を発揮してくれそうです。
壁面に取り付けた状態。こちらが左ch。
こちらが右ch。
背面の写真を撮り忘れました。小さなフックが装着されているだけなので、紐などを通し壁に掛けるように
するしか手はありません。何か丈夫な紐をと探したところ、使い古した靴の靴紐を見つけ、それを二重に
フックに通してワッカをつくり、手元にあったやや大型のS字型の金具を壁に埋め込んで、これに吊り下げました。
金具は2個くらい必要かなと考えましたが、SPの重量が軽いので1個のみで大丈夫そうです。できるだけ壁の後に
補強材(板)が通っていそうな頑丈な場所を選んだのも功を奏し、予想以上に強固に取り付けられたようです。
バナナプラグを背後から差し込むと、壁面取り付けには不向きとわかり、結果、普通のケーブル先端を
接続するのと同じ方法で端末の穴にバナナプラグを差し込んでつなぎました。写真がなくてわかりづらい
ですよね、すみません。これだと別にバナナプラグでなくてもよくて、でも、プラグの太さがある分、端子に
がっちりと固定できてます。
実際壁に取り付けてみると、独特の形状はそれほど問題ないようです。最初から狙ったわけではないのですが、
下方にいい具合に角度がついて、視聴者の方向に指向性があるのも結果オーライかもしれません。
木目調の落ち着いたデザインでとても小さいので、自己主張が少ないのもいいです。視覚的にもあまり
違和感がなく、すっきり部屋の景観に溶け込んでくれました。SPケーブルも、すぐ横のカーテンの背後を
通したので、目に触れる部分はわずか、このブラインド効果にも満足しています。ただ、この右SPのすぐ上に
エアコンがあって、温風がキャビネットに微妙に当たってしまうのが少々気がかりです。そんな長時間
エアコンをかけっぱなすことはまずないとは思いますが、経年変化がちょっと心配。
それにしてもこの壁の汚いこと! 元々は白に近いクリーム色だったのに、変色してこげ茶色ですわ。
でも、それでこの木目調の色合いがあまり不自然でなく、元々のコンパクトさとあいまって、頭上方向からの
必要以上の圧迫感はないようなので、上々の仕上がりだと自己満足しておきますか。