ニーチェア(Nychair)との最初の出会いは35年以上前のこと。当時勤めていた
職場への道すがら、ちょっとおしゃれな家具店があり、その店先に展示されていたの
がこの椅子でした。売価は1~2万円くらいだったようにおぼろげに記憶していて、
薄給の私には当時としてはけっこうなお値段だったし、何日もかけ散々迷って、
やっとこさ購入を決めた覚えがあります。帆布のカラーは黒、その頃は選びようが
なくて、たぶんその色一択でなかったかな(現在黒はラインナップから外れているよう
です)。デザインと座り心地の良さに満足して使っていましたが、それから何度か
引っ越しなどするうちにあまり出番がなくなり、やがて処分したのです。
再会は数年前、場所は北海道東川町の図書館でした。東川は「家具の町」としても
知られることから、館内にはチョイスされた座り心地のいい椅子が設置されていて、
そのひとつがこのニーチェアだったのです。いや~懐かしかったですね、今でも現役
なんだと感激したし、自分に先見の明があったかもと思いましたよ。購入できるのか
とネットで価格などを調べると、一脚51,700円することがわかりました。時が
流れあれから物価も上昇し、この価格設定は致し方ないようにも思えます。それでも
やっぱかなりいいお値段ですよねえ。それもあって購入をためらっていたのを、今回
ようやく重い腰を上げて買うことを決意しました。
商品は、大きな段ボール箱に梱包されて届きました。
帆布(背もたれと座面)と脚との接合は、自身でドライバーを使いネジ止めが必要です。
昔からそうだったのでしょうけど、このあたりの当時の記憶が完全に欠落しています。
10分足らずで組み立て完成。
現在は帆布の色5種類×ひじ掛け2種類の組み合わせから選択でき、私はグレーと
オーク材を選びました。和室でも洋室でも場所を選ばず使えそうな無難な色調で、
納得しています。
ニーチェアの最大の特徴は、こんなシンプルなつくりなのに、座り心地が抜群に
いいことです。読書にも最適だし、ウトウト居眠りも極楽気分なのです。
もうひとつの特徴は、軽くて折りたためるので、場所移動が容易に行えること。
一階と二階の行き来もあまり苦にならず運べ、読書に適した環境の部屋へ移動し
つつ、最適ポジションを選べると思います。
オットマンも別売りで用意されていて迷いましたが、3万円以上するので、今回は
見送りました。でもやっぱり買い足したいなあ。より充実したニーチェア・ライフを
送れること請け合いなんですよね。
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