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手持ちの映像作品を見返すシリーズ、今回は「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」の
テレビシリーズ全50話です。今時のアニメが12、3話で終了するスパンと比べると、
その4倍のボリュームですからねえ、手ごわくてそうおいそれとは手を付けられないん
ですよ。かなり後になって、再編されたものが三部作劇場版として公開され、そのDVDを
購入した際に、見比べるために見直そうとしたものの断念した覚えがあり、なので
おそらく20年ぶりくらいの鑑賞となるでしょうか。
もちろんチャプターで頭出しが手軽にできるDVDですし、気になる場面のみセレクト
することや、お気に入りのエピソードだけ抜き出して視聴することはたやすいのですが、
できるだけ話の順を追って、すべて通しで見るのを基本としたいとは思っています。
本編でメカニカルデザインを担当した藤田一己さんの手によるモビルスーツのイラストで
デコレーションされたボックスデザイン、左奥からガンダムMk-Ⅱ、百式、そして
Zガンダムですね。
第1巻のみ2話収録、その他は4話ずつ収録してある計13巻のDVDが、三つのボックス
セットとして発売されたものを当時購入しました。それぞれの巻もバラ売りで購入可能
だったし、セットものとしての値打ちはあまりない感じですね。ボックスのカバー絵くらいな
ものでしょうか、付加価値は。
おそらくそれなりのセット数が売れたことでしょうし、ボックスセット自体にコレクション
的な価値もほぼないと思われます。
単体のパッケージイラストは、ガンダムシリーズにゆかりの方々などが担当されています。
それぞれの巻ごとに、ミニブックレットが付属しています。単体での情報量はしれていても、
なにせ×13枚分ですから、合計するとなかなかのボリュームになるでしょう。しかも
ライナーノートの構成・執筆は、おなじみのアニメ評論家氷川竜介、藤津亮太両氏が担当
されているということで、かなり読み応えのあるものです。インタビュー記事やガイド文が
続きものとなっていて、もしかしたら、購入以来、今回初めて通して読んだかもしれません。
ただ、いかんせん版が小さく見づらい上、三色刷りのお粗末なもので、チープな付属物である
印象は覆すことができません。ボックスやジャケットのつくりも含め、このあたりの豪華さや、
マニアの所有欲を満たすようなインパクトある仕上がりの満足感は、LD(レーザーディスク)
の足元に遠く及びません。私はZ関連のLDは所有しておらず、あくまで想像ですが、
そちらにはもっと絢爛豪華な(少なくとも一見そう見える)おまけが付属していたのでしょう。
(百式編へつづく)