旅にしあれば

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伝説巨神イデオン~雄叫びが電光石火の一撃を呼ぶ篇

2018-04-29 18:33:15 | NHKに捧げる歌




アニメ「伝説巨神イデオン」をものすごく久しぶりに見返しました。いったいいつ以来なのか…
ずいぶん前にBSマンガ夜話でイデオンが取り上げられたときに、ブログ記事を書いたのですが
これがなんともう10年前の出来事です! つい昨日のことみたいな気がするんですがねえ。
いきなり余談ながら、これは私のブログの中でも繰り返しアクセスのある記事のひとつでして、
その原因は、この記事が情報量豊富でずば抜けて優れているからといった高評価なものからでは
決してなくて、ガンダムのことならともかく、今更イデオンのことを書く人がとても少ないのでしょう。

そのガンダムは40周年記念とかで、今度もBSプレミアムで特別企画があるようだし、いまだに
本流・亜流問わず、新作が作り続けられ、世代を問わず共通項で話題が合わせられる作品です。
片やイデオンは、この一本で完全に物語が完結していて、続編はもちろん、二番煎じ的な作品も
おそらくつくられてはいないと思います。それだけこの作品の独創性やスケールが大きすぎて、
同じようなテーマではこれ以上の物語を紡ぐのが難しいのでしょう。


   

レーザーディスクを購入後、何度も見直してきたイデオンでしたが、BSマンガ夜話のあとも見た記憶が
ないことから、少なくとも10年は見ていないんですね。理由としてはまず、途中打ち切りとはいえ、
全39話もありますから、視聴するにはそれなりの時間と集中力が必要なことでしょうか。現在の12話、
あるいは長くても2クールの24話程度で終わることが一般的なアニメ番組の放映事情とは、時代背景が
違いすぎて単純に比較はできはしませんが、その当時では普通の長~い物語に付き合うには、ある種の
覚悟がいるのです。しかし、話数が多ければいいのかというと決してそうとも言い切れず、途中駄作や
蛇足のエピソードを含む危険性が高まるのも確かです。

また、イデオンはけっして軽く明るいだけの作品ではなく、特に劇場版までいくと、正直かなり重苦しい
内容と対峙しなければなりません。見終えたあと、前向きな気持ちにさせてくれるようなアニメ作品では
ないのは事実ですし、視聴にはそれなりの意気込みと決意が必要なのです。


   

それと、最近新作アニメをかなり集中して見ているいる私です。近年のアニメは画質、音質ともとても
クオリティが高いので、40年近く前のアニメはアラが目立って、視聴に耐えられない恐れがあると
思い込んでいたことも、見返すのをためらった原因かもしれません。久しぶりの観劇となったのは
いいとして、あまりにも程度が低いようだと、途中で視聴を打ち切ってしまう可能性もあるわけです。

ところがこれが杞憂で、予想以上に画質はきれいなのでびっくりしました。理由としては、DVDの
パッケージにも謳われているとおり、ニュープリント&デジタルニューマスターされている効果で、
映像がブラッシュアップされているからかもしれませんし、さらに私のテレビは4K対応で、デジタル信号を
アップコンバートして画質を向上させる機能がついていて、その威力が発揮された可能性も考えられます。
そういえば、先日まで放映50周年記念として「妖怪人間ベム」が再放映されていたのですが、
こちらも画質が思いもよらぬ美しさで驚いたものです。特に表記されてはいなかったものの、おそらく
デジタルリマスターされた画像だったのでしょう。キズとかシミもほとんど気にならなかったですからね。
50年前の作品がこんなきれいに蘇るなんてね。

それにしてもイデオンも相当古い作品なのは隠し様なく、現在とは技術力の違いはあきらかで、
細かいところにケチをつけだしたら、どうしても欠陥が目立ってしまうのは致し方ないところです。しかしながら
物語に熱中し引き込まれたら、そんなことは気にならないレベルまで修復されているということです。

もちろんサウンドはモノラルで、これはもうどうしようもなくて、現在の最新音響技術を駆使した迫力ある
ステレオ録音の作品とは比べようもありません。ところがこの点も意外に目をつむれるレベル
(耳をふせげるレベル?)でして、たとえばアイキャッチで流れる「イ~デオ~ン」の音がこれまた意外や
よく響きます。これは近年、視聴用のシステム、AV機器をてこ入れした成果のたまものなのですかね。
擬似的に時間差をかけることで、モノラルにしてはそこそこの響きや奥行き感(サラウンドの効果)を
得られているのかもしれません。


   


ということで、実際見始めたら、前述の懸念はすぐに吹き飛んで、のめり込んで見入ってしまいました。
ここに掲載したパッケージは、DVD版イデオンのパート1およびパート2で、合計10枚あります。
パッケージおよびDVD各巻の表紙イラストは、作品のキャラクター・デザイン、作画監督などを努められた
湖川友謙氏です。パート1は主に地球側の登場人物、2はバッフクラン(地球人側からみて異星人)の
面々が描かれています。例外的にユウキ・コスモ(主人公)の恋人役(といっていいのかどうか、
本編では仲が良くなる前に別れが訪れるのですが…)のキッチ・キッチンのみがパート2で登場します。

なるほど、あらためて見返して、キッチ・キッチンがパート2に登場するわけがわかりました。彼女は
このイラストが描かれている巻に出演しているからなのですね。1話限りだったかと思いきや、3話続けて
出ていたんですねえ。ずいぶん長く鑑賞していなかったので、このあたりの記憶がかなり曖昧に
なってきていました。


話が無限エネルギー的に長くなるので、お話は次の篇に続きます、スペース・ランナウェイ!

   


   


   


   


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