慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

『若者の苦痛』『川崎協同病院』『射水市民病院』他

2024年09月24日 | 医療
🌸安楽死と尊厳死の是非非々2

⛳ウィーンの病院で起きた慈悲殺人事件
 ☆安楽死法が制定してないオーストリアで、 衝撃的な事件が発覚した
 *ウイーンにある国立ラインツ病院
 *4人の看護師が数年にわたり、計42人の患者を殺害した
 ☆4人は高齢で治癒の見込みのない患者さんが
 *呼吸困難やがんの末期症状に苦しんでいるのが
 *あまりに気の毒だったので
 *見るに見かねて安楽死をさせたのだということでした
 ☆慈悲による殺人ですが、手のかかる患者、文句の多い患者が
 *「慈悲」名のもとにあの世に送られた
 *いわゆる”滑りやすい坂”が現実の事例になった
 *方法、インシュリンの致死量投与、気管チューブに水を入れる等です

⛳安楽死ならぬ苦悶死の現実(筆者の経験)
 ☆21歳の肛門がんの患者さんが末期の状態で手術した
 *がんが骨に転移して、ひどい苦しみようでした
 *モルヒネはとうに効かなくなっており
 *鎮静剤も投与可能な最大量を注射しても
 *苦痛が強すぎて意識を取ることができない状態
 ☆重症回診で診に行くと、堂々とした体格の青年
 *荒い息 「痛い、苦しい、痛い、苦しい」とうめいていた
 *父親が付き添っていて、「何とかしてもらえないでしょうか」と
 *悲愴な面持ちで訴えてきた
 ☆筆者は、ケタラールという麻酔薬を使うことにした
 *最初に麻酔をかけるときに使う量を注射し
 *あとは点滴で維持量を投与すれば
 *患者さんを眠らせることができるのではないか
 *通常の使用法からははずれていますが、背に腹は代えられません
 *病室にもどって父親に方法を説明したあと
 *ケタラールを点滴の側管から注入する
 *うまい具合に青年の意識は薄れ
 *うめき声も不明瞭なものになった
 ☆ケタラールには呼吸抑制の副作用があり、あまり量を増やせない
 *しかし、中途半端な量ではまた意識がもどってしまいまう
 *父親はベッドの横の椅子にへたり込むように腰を下ろしました
 *私も安心して当直室にもどる
 ☆二時間ほどしてようすを見に行くと
 *青年がうめき声をあげない代わりに、呼吸が浅くなっている
 *点滴を見ると、私が調節したのよりかなり速いスピードで滴下していた
 *父親がクレンメを自分で緩めた
 ☆筆者は急いでクレンメをもとにもどし、父親を振り返りました
 *父親は壁際に立ったままうつむいていた
 *点滴にはぜったいに触らないでください
 *今度、同じようなことがあったら、薬の投与をやめますから
 *まだ若かった私は、とっさに強い口調で言ってしまいました
 ☆患者さんが亡くなったらだれの責任になると思ってるんだ
 *そんな気持ちもあったと思います
 ☆その後、青年はうめき声はあげていましたが
 *幸い意識がもどることはなく、朝を迎えることができました
 *朝が来れば当直医は務めを終えます
 *筆者はそのままアルバイト先の病院をあとにしました

筆者は、青年と肩をすぼめてうつむいていた父親のことが気になる
 ☆ケタラールがいつまで有効だったのか
 *青年はどんな最期を迎えるのか
 *安楽死が行われなければ、苦悶の時間が徒に引き延ばされ
 *本人にも家族にもつらい状況が続きます
 ☆なまじ若くて心臓や肺が強い若者
 *苦痛にも耐えてなかなか機能を停止してくれない
 *安楽死をほんとうに必要とするのは、高齢者ではなく
 *若い患者さんと、思わぎるを得ませんでした

思いがけないことが起こる本番の死
 ☆尊厳死や安楽死でも、似たようなことが起こり得えます
 *川崎協同病院事件の場合
 ☆主治医はこのまま延命治療を続けて生きたまま
 *身体が腐っていくような悲惨な状態になる前に
 *治療を終えたほうがいいと判断し
 *家族の同意を得た上で、気管チューブを抜きました
 *家族にも病室に集まってもらい
 *最後のお別れをしてからの処置です
 ☆そのまま安らかに亡くなるはずだったの
 *患者さんが背中をのけぞらせて苦しみだした
 *予想外の事態に、主治医は同僚医師のアドバイスで
 *筋弛緩剤を投与して患者さんを看取りました
 ☆主治医の予測が甘かったとも言えますが、それは結果論
 *脳死と思われる患者さんがそんな反応をすることは
 *ふつうは考えられません
 *それでも主治医は懸命に対応し、なんとかその場を収めたのです
 *家族も最後は主治医に礼を述べて帰って行ったそうです
 *人間関係のこじれによる安楽死・尊厳死の発覚
 ☆射水市民病院の事例
 *当事者の外科部長と、病院長の間に確執があったようです
 *善意の判断で治療を中止し、家族も納得していても
 *あとで病院内の人間関係がこじれると
 *いつ内部告発されるかわからないとなると
 *医者はおいそれと尊厳死や、安楽死に手を出せないことになる
 ☆それでつらい目を見るのは、患者さんでありご家族です
 *せめて尊厳死法の制定だけでも急ぐ必要があるのでは
                        (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『人はどう死ぬのか』






『若者の苦痛』『川崎協同病院』『射水市民病院』他
(ネットより画像引用)

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