🌸安楽死と尊厳死の是非非々2
⛳ウィーンの病院で起きた慈悲殺人事件
☆安楽死法が制定してないオーストリアで、 衝撃的な事件が発覚した
*ウイーンにある国立ラインツ病院
*4人の看護師が数年にわたり、計42人の患者を殺害した
☆4人は高齢で治癒の見込みのない患者さんが
*呼吸困難やがんの末期症状に苦しんでいるのが
*あまりに気の毒だったので
*見るに見かねて安楽死をさせたのだということでした
☆慈悲による殺人ですが、手のかかる患者、文句の多い患者が
*「慈悲」名のもとにあの世に送られた
*いわゆる”滑りやすい坂”が現実の事例になった
*方法、インシュリンの致死量投与、気管チューブに水を入れる等です
⛳安楽死ならぬ苦悶死の現実(筆者の経験)
☆21歳の肛門がんの患者さんが末期の状態で手術した
*がんが骨に転移して、ひどい苦しみようでした
*モルヒネはとうに効かなくなっており
*鎮静剤も投与可能な最大量を注射しても
*苦痛が強すぎて意識を取ることができない状態
☆重症回診で診に行くと、堂々とした体格の青年
☆重症回診で診に行くと、堂々とした体格の青年
*荒い息 「痛い、苦しい、痛い、苦しい」とうめいていた
*父親が付き添っていて、「何とかしてもらえないでしょうか」と
*悲愴な面持ちで訴えてきた
☆筆者は、ケタラールという麻酔薬を使うことにした
*最初に麻酔をかけるときに使う量を注射し
*あとは点滴で維持量を投与すれば
*患者さんを眠らせることができるのではないか
*通常の使用法からははずれていますが、背に腹は代えられません
*病室にもどって父親に方法を説明したあと
*病室にもどって父親に方法を説明したあと
*ケタラールを点滴の側管から注入する
*うまい具合に青年の意識は薄れ
*うめき声も不明瞭なものになった
☆ケタラールには呼吸抑制の副作用があり、あまり量を増やせない
☆ケタラールには呼吸抑制の副作用があり、あまり量を増やせない
*しかし、中途半端な量ではまた意識がもどってしまいまう
*父親はベッドの横の椅子にへたり込むように腰を下ろしました
*私も安心して当直室にもどる
☆二時間ほどしてようすを見に行くと
☆二時間ほどしてようすを見に行くと
*青年がうめき声をあげない代わりに、呼吸が浅くなっている
*点滴を見ると、私が調節したのよりかなり速いスピードで滴下していた
*父親がクレンメを自分で緩めた
☆筆者は急いでクレンメをもとにもどし、父親を振り返りました
☆筆者は急いでクレンメをもとにもどし、父親を振り返りました
*父親は壁際に立ったままうつむいていた
*点滴にはぜったいに触らないでください
*点滴にはぜったいに触らないでください
*今度、同じようなことがあったら、薬の投与をやめますから
*まだ若かった私は、とっさに強い口調で言ってしまいました
*まだ若かった私は、とっさに強い口調で言ってしまいました
☆患者さんが亡くなったらだれの責任になると思ってるんだ
*そんな気持ちもあったと思います
☆その後、青年はうめき声はあげていましたが
☆その後、青年はうめき声はあげていましたが
*幸い意識がもどることはなく、朝を迎えることができました
*朝が来れば当直医は務めを終えます
*筆者はそのままアルバイト先の病院をあとにしました
⛳筆者は、青年と肩をすぼめてうつむいていた父親のことが気になる
☆ケタラールがいつまで有効だったのか
*青年はどんな最期を迎えるのか
*安楽死が行われなければ、苦悶の時間が徒に引き延ばされ
*本人にも家族にもつらい状況が続きます
☆なまじ若くて心臓や肺が強い若者
*苦痛にも耐えてなかなか機能を停止してくれない
*安楽死をほんとうに必要とするのは、高齢者ではなく
*若い患者さんと、思わぎるを得ませんでした
⛳思いがけないことが起こる本番の死
☆尊厳死や安楽死でも、似たようなことが起こり得えます
☆尊厳死や安楽死でも、似たようなことが起こり得えます
*川崎協同病院事件の場合
☆主治医はこのまま延命治療を続けて生きたまま
☆主治医はこのまま延命治療を続けて生きたまま
*身体が腐っていくような悲惨な状態になる前に
*治療を終えたほうがいいと判断し
*家族の同意を得た上で、気管チューブを抜きました
*家族にも病室に集まってもらい
*最後のお別れをしてからの処置です
☆そのまま安らかに亡くなるはずだったの
*患者さんが背中をのけぞらせて苦しみだした
*予想外の事態に、主治医は同僚医師のアドバイスで
*筋弛緩剤を投与して患者さんを看取りました
☆主治医の予測が甘かったとも言えますが、それは結果論
☆主治医の予測が甘かったとも言えますが、それは結果論
*脳死と思われる患者さんがそんな反応をすることは
*ふつうは考えられません
*それでも主治医は懸命に対応し、なんとかその場を収めたのです
*家族も最後は主治医に礼を述べて帰って行ったそうです
*人間関係のこじれによる安楽死・尊厳死の発覚
*人間関係のこじれによる安楽死・尊厳死の発覚
☆射水市民病院の事例
*当事者の外科部長と、病院長の間に確執があったようです
*善意の判断で治療を中止し、家族も納得していても
*善意の判断で治療を中止し、家族も納得していても
*あとで病院内の人間関係がこじれると
*いつ内部告発されるかわからないとなると
*医者はおいそれと尊厳死や、安楽死に手を出せないことになる
☆それでつらい目を見るのは、患者さんでありご家族です
*せめて尊厳死法の制定だけでも急ぐ必要があるのでは
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『人はどう死ぬのか』
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『若者の苦痛』『川崎協同病院』『射水市民病院』他
(ネットより画像引用)
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