慶喜

心意気
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極楽浄土・輪廻転生・十二縁起・無縁

2023年01月03日 | 宗教
🌸長寿化する社会

死後も現世とつながっていた時代
 ☆歌舞伎によく出てくる言葉「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」
 *親と子の関係は現世だけで、夫婦は現世と来世
 *主従(主人と家来の関係)過去、現在、未来で続く意味
 ☆昔の人は生まれ変わりがあると信じていた
 *いま、われわれが「一生」と言ったとき、現世だけのことと考える
 *昔の人のほうが生きる時間はたしかに短いかもしれませんが
 *三世続く主従の関係は百年を超えることになる
 *昔の人のほうが、意識という面では長生きをしていた
 ☆現世ということでしか考えられない現代
 *寿命は長くなったが、実際には人生は短くなっている
 *心中をするのも、あの世でちゃんと結ばれるためなのだ
 *「追い腹」というのも同じ思想
 ☆今でも、生まれ変わり、輪廻などの思想を持つ人もいますが一部
 ☆かっては、当たり前のように人の生
 *前世から現世へ、現世から来世につながると皆が考えていた

極楽浄土という思想
 ☆昔の人、死後の「時間」が続くだけではなく
 *「あの世」があると考えていた
 *西方極楽浄土というところに、生まれ変われると考えていた
 ☆念仏信仰、仏教の宗派(浄土宗・浄士真宗が中心)
 *「南無阿弥陀仏」という念仏を唱える習慣
 *念仏を唱えるのは、阿弥陀仏がいる西方極楽浄土に
 *死んで生まれ変われますようにと祈るわけです
 ☆現在の仏教のお坊さんでも
 *「浄上」があると信じているかどうかかなり怪しい
 ☆浄土宗の僧侶だった寺内大吉さん
 *寺内さんが浄土宗の宗務総長だった時代
 *「科学的に考えて浄土は存在しない」と発言した
 *浄土宗内で大騒ぎになったことがあります
 *ある意味、寺内さんは正直だったとも言える
 ☆人間の想像力が、社会の仕組みに負けて
 死んだらおしまいの社会になってしまっている

輪廻転生は本来「苦」だった
 ☆インドの仏教は、永遠に輪廻していく
 *仏教は「輪廻転生」から逃れたいということから始まっている
 *輪廻転生というのはあまりいいことではない
 ☆インドの人たち、輪廻を断ち切ることが「解脱」である
 *悟りを開いて成仏することだと考えた
 *仏教という宗教にインドの人々が期待を寄せた大きな原因
 ☆インド的な輪廻転生の考え方は、中国には伝わりませんでした
 *中国からインド、地理的な隔たりがかなりありました
 *その為、文化、考え方もかなり違います

「縁」とは何か
 ☆インドの人たちは、生きることは苦だという認識があり
 *生まれ変わりたくないと考えた
 ☆中国人は、生きていくことは苦だという考え方はなく
 *生を肯定している
 ☆中国では、生が繰り返される輪廻転生はいいことで採り入れられた
 *ここから浄土思想が生み出された
 ☆日本の仏教は中国仏教の思想受け継いで
 *その傾向をよりいっそう発展させました
 *日本という国には、生きていくことは楽しい
 *生を肯定する思想がもともとあった
 ☆こうした輪廻転生、生まれ変わりの思想
 *現代の私たちは完全に失ってしまっている
 ☆近ごろ言われているのが「無縁」
 *無縁社会、無縁死という言葉が、ここ数年出てきている
 ☆仏教の世界観では、「縁」が重要視されている
 *「縁」は、単に人間関係だけを指すのではない
 *物事が起こったり、その物が生じる原因や条件のことを指す
 *「縁起」や「因縁」の仏教用語もある
 ☆仏教の基本的な教えで「十二縁起」が重視されてきた
 *生きること・老いること・死ぬことにまつわる苦
 *なぜ生じるのかを解き明かしたもの
 *同時にそこから逃れるための方法を示している
 ☆仏教では、人が救われるには「縁」が重要であると説いている
 *仏縁の無いものは仏でも救うことは難しいと説いている
 *私たち日本人「縁」を大切にするのには、仏教の教えがある
 ☆「無縁」という言葉「縁」から切り離されてしまうこと
 *「無縁社会」「無縁死」「孤独死」が増えてきた社会を指している
                      (敬称略)                                     
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⛳出典、『死に方の思想』





極楽浄土・輪廻転生・十二縁起・無縁
(ネットより画像引用)

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