慶喜

心意気
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文豪・夏目漱石の代表作「こころ」

2020年09月03日 | 雑誌・書籍
🌸文豪・夏目漱石の代表作「こころ」

 ☆学生である「私」は、鎌倉の海岸で「先生」と出会う
 *私は「先生」の人物の不思議な魅力に惹かれ、交流を持つ
 ☆「先生」は、親友を裏切って親友の恋人を妻にした
 *先生は、親友を自殺に至らしめてしまった過去を持つ人物
 ☆先生は、長年の罪悪感に苦しむ
 *「私」宛に遺書を残して自殺してしまう
 ☆カルマに縛り殺されていく人間の「こころ」を描いた作品

⛳あらすじ
 ☆少年が鎌倉の海岸で出会った男性
 *いつもどこか寂しげだった
 *少年は、その男性のことを「先生」と呼ぶ
 ☆父親の見舞いで故郷に帰省していた少年
 *先生から届いた手紙は、先生の自殺を思わせる内容
 ☆手紙には、先生の悲しい過去の告白が綴られていた
 *信頼していた人間に裏切られたことで体験した地獄
 ☆先生が、親友を裏切ってしまったことへの葛藤
 *先生は学生時代下宿のお嬢さん(先生の奥さん)に恋心を抱く
 *先生の親友で同居人のKが先生に告白する
 (「お嬢さんに恋をしている」)
 *先生は、そんな純粋無垢なKに対して
 (お嬢さんに結婚を請い、許諾される)
 ☆先生はKにこのことを言えないでいた
 *先生とお嬢さんの結婚を知らされたKは自殺する
 *先生は、Kを裏切り自殺へ導いたという自責の念を抱く
 *最終的に先生本人を死へと誘う

⛳先生の過去
 ☆先生はかつて、信頼していた叔父に裏切られた
 *父の遺産を横領されたという経験をもつ
 ☆個人主義的な資本主義の考え方
 *先生にとって許しがたいものであった
 *先生は、他人の欲しがるものにこそ価値があるとした
 ☆先生は、近代資本主義的な欲望に負け
 *自分を信頼していたKを裏切る
 ☆先生は、自分のなかの「明治の精神」
 *新しい考え方に感化されていることを感じたのか
 ☆人間の罪というものを深く感じた「こころ」での文章
 *私をKの墓へ毎月行かせた
 *その感じが妻に優しくして遣れと私に命じます
 *先生の意識が、Kへの罪悪感ではなく
 *「人間の罪」という抽象的なものに向かう
 ☆具体的な事物や人間よりも
 *抽象的な倫理観といったものの方に重きを置いていた先生
 *自分の価値観の変化に、大きな意味を持っていたのでは

先生が自殺を選んだ理由を「こころ」から読み取る
 ☆先生は、自分の自殺の理由「明治の精神」への殉死と述べる
 *漱石は、文明開化が叫ばれた明治の時代を生きた作家である
 *漱石は、封建道徳や儒教道徳を基調とした考え方を持つ
 *先生には「明治の精神」もこういうものであったのでは
 ☆時代の流れとともにマインドは変化する
 *西洋の考え方が輸入され、「明治の精神」は変化の時を迎える
 *個人の自由や権利を尊重する個人主義思想
 *個人が経済的な利潤を追求しようとする近代資本主義思想
 *封建道徳と相反する考え方が徐々に浸透していった
 ☆漱石と先生が生きていたのは
 *人々の考えが混ざりあいながら逆の方向に転換していく時代

「先生」の自殺した裏側
 ☆「先生」乃木大将の死ぬ前の書き残しを読む
 *天皇への忠義を尽くすため自らの命を絶った乃木大将
 ☆その死を知って、先生は自殺を決意する
 *主君のあとを追って自害する
 *封建的な「明治の精神」は確かに存在していた
 ☆天皇の崩御と乃木大将の殉死は
 *「明治の精神」の最期の象徴
 *新しい時代を迎える、これからの日本
 *もはやその精神はなくなっていってしまうだろう
 *そんなことを予感させる出来事でもあったはず
 ☆資本主義的な考え方に支配されることを拒んだ先生
 *「明治の精神」のあとを追って自ら命を絶ってしまった

現代人、先生の考え方を理解・共感するは難しいのかも
 ☆教科書では、誰もが共感しやすい理由が説明されてる
 ☆丁寧に先生の考え方を辿っていくと
 ☆先生の一貫した考え方と行動の必然性が浮かびあがる
 ☆繊細で厳格な人物造形のあり方から
 ☆日本を代表する文豪・夏目漱石の実力を感じる
                 (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
⛳出典、『こころ』 




文豪・夏目漱石の代表作「こころ」
(ネットより画像引用)




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