都立松沢病院 荒廃する「精神科の総本山」
☆松沢病院は、日本の精神科医療の聖地として、頂点に君臨してきた
☆松沢病院は、メディアに対しては、徹底した「開かずの門」を貫く
*内部から漏れる情報も限られてきた
☆精神医療は、薬物が使用される以前、作業療法が治療の中心であった
東京帝大支配下の「都立病院」
☆当時の東京帝大は精神科なかった
☆臨床の場は、松沢病院(当時は巣鴨病院)であった
☆東京帝大の主任教授が、松沢病院長を兼務していた
☆呉を筆頭とした東京帝大のエリートが次々送り込まれていた
*精神科の「当時の最新医療」は、全て松沢病院から始まった
☆松沢病院が、精神科のトップに君臨する「聖地」であった
トップブランド松沢病院は何故都立なのか
☆日本の医療の中で、精神科の位置付けの低さが反映された結果である
☆日本には外科を頂点とした序列が存在していた
*精神科は最下層に位置する科目のひとつと見なされ続けてきた
☆東京帝大の教授呉
*松沢病院長として精神医療近代化への功績は極めて大であった
*「患者一人あたり百坪の敷地」を東京府に要求する
*六万坪の土地を確保できたのも、呉の尽力によるもの
秘密主義に守られる「隠薇世界」
☆今の病棟群は、かつて「精神医療聖地」だったとは想像も出来ない
☆外観はさながら廃墟を思わせる鉄格子
☆病棟内には、体臭と消毒薬とが混ざり合った臭気が待ち受けている
☆環境は、健康な者の心をもむしばみかねないほどに劣悪
☆こうした内部事情は、ほとんど漏れ伝わることはなかった
☆松沢病院が徹底した秘密主義を守っているから
*松沢の森の内部で何が起こっているのか、知ることは不可能
☆他の病院での勤務経験が長い職員は言う
*隠蔽体質に守られているから、医師のルーズな振る舞いが日常化する
聖地を見る影もなくさせた二つの転機
☆東京大学医学部精神神経科学講座との関係終焉を迎えた
*東大主任教授の病院長兼務がなくなる
*優秀な人材供給も保証のかぎりでなくなった
☆世界の精神医療の歴史を変える一大事が起こる
*精神病治療薬「クロルプロマジン」が開発される
*精神病症状を改善させることが確認されたこの薬の登場
*それまで電気痙攣療法を中心としたショック療法
*旧来の治療の終焉をもたらした
☆松沢病院でもその薬の試用が始まる
*統合失調症の治療において大きな成果をおさめる
日本の各地で民間精神病院の建設ラッシュ
☆「薬理的拘束」、薬で患者を鎮静にして管理出来る
☆経験のない医者にも容易にできる
☆「これなら儲かる」と踏んだ医師が、各地の精神科病院で増床を試みる
☆こうした精神病院を評して
*武見太郎は「精神医療は牧畜業だ」と言ってのけた
松沢病院は、薬物登場で、精神科での地盤沈下が進む
☆患者本位の医療ビジョンを描くことすらできず
☆自らもまた機能低下や混乱に見舞われていく
*病院運営に関連して都が示した方針に医局員らが反発
*病院内に設置した都の分室が一時閉鎖に追い込まれる
*2年半にわたつて院長不在という異常事態が引き起こされた
*嫌気がさした有為の人材が続々と流出
☆松沢病院は、医療の質は、他の病院との比較でも、その優位性を示せない
☆日本の精神科入院医療におけるニーズが急激に変化している
☆新しい流れに、今の松沢病院は対応できないまま
*松沢病院は「使えない病院」であると言わざるを得ない
☆東京・世田谷の超一等地に6万坪もの敷地を有する精神科医療施設
*最新最高の医療を提供できないならゆゆしき事態
☆唯一の救いは、病院側もそのことを自覚していること
☆松沢病院は「精神医療センター(仮称)整備運営事業」計画を打ち出す
急増するうつ病の多くの患者
☆街中の開業医などが外来診察によって対応している
☆患者の中には強い意思を持って自殺企図に及ぶような重篤なケースも少なくない
*年間自殺者数が3万人を突破する原因
*その一部は、精神医療の不作為にも求められる
☆元松沢病院長、呉秀三は次の言葉を残した
*わが国十何万の精神病者
*この病を受けたる不幸のほか、この国に生まれた不幸を重ねたというべし
松沢病院は必死でもがいている
☆松沢病院は単なる都立病院に過ぎない
☆東京都の役人にすれば「聖地」でも、単なる出先の事業所に過ぎない
☆優秀な役人はすべて本庁志向
☆松沢病院の新病棟が完成し、病院長が交代
*直近は民間病院の院長を勤めており異例の抜櫂と言える
☆松沢病院の前途はあまり明るいものとは言えない
*統合失調症の入院医療中心の医療体制から脱却できそうにないから
☆精神科の重大な疾患、うつ病患者の急増が大きな社会問題になっている
*自殺も問題
*若年者の不登校や社会的引きこもり、児童虐待の被害者ケアなど
*発達障害に対する治療や就労支援も重要
(アスペルガー症候群&ADHD(注意欠陥・多動性障室))
☆このような「現代型」の精神疾患に、松沢病院はほとんど対応できていない
*松沢病院の治療からこぼれ落ちている分野は大きいく
*それこそが「現代型」の精神疾患
☆松沢病院は、精神医療の総本山として再生することができるのか
(敬称略)
知識・意欲の向上目指し、記事を参考・引用し、自分のノートとしてブログに記載
出典内容の知識共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介しました
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
詳細は、出典記事・番組・画像で確認ください
出典、『日本の聖域』
とがめるものなき無為無策3(都立松沢病院)
(ネットより画像引用)
☆松沢病院は、日本の精神科医療の聖地として、頂点に君臨してきた
☆松沢病院は、メディアに対しては、徹底した「開かずの門」を貫く
*内部から漏れる情報も限られてきた
☆精神医療は、薬物が使用される以前、作業療法が治療の中心であった
東京帝大支配下の「都立病院」
☆当時の東京帝大は精神科なかった
☆臨床の場は、松沢病院(当時は巣鴨病院)であった
☆東京帝大の主任教授が、松沢病院長を兼務していた
☆呉を筆頭とした東京帝大のエリートが次々送り込まれていた
*精神科の「当時の最新医療」は、全て松沢病院から始まった
☆松沢病院が、精神科のトップに君臨する「聖地」であった
トップブランド松沢病院は何故都立なのか
☆日本の医療の中で、精神科の位置付けの低さが反映された結果である
☆日本には外科を頂点とした序列が存在していた
*精神科は最下層に位置する科目のひとつと見なされ続けてきた
☆東京帝大の教授呉
*松沢病院長として精神医療近代化への功績は極めて大であった
*「患者一人あたり百坪の敷地」を東京府に要求する
*六万坪の土地を確保できたのも、呉の尽力によるもの
秘密主義に守られる「隠薇世界」
☆今の病棟群は、かつて「精神医療聖地」だったとは想像も出来ない
☆外観はさながら廃墟を思わせる鉄格子
☆病棟内には、体臭と消毒薬とが混ざり合った臭気が待ち受けている
☆環境は、健康な者の心をもむしばみかねないほどに劣悪
☆こうした内部事情は、ほとんど漏れ伝わることはなかった
☆松沢病院が徹底した秘密主義を守っているから
*松沢の森の内部で何が起こっているのか、知ることは不可能
☆他の病院での勤務経験が長い職員は言う
*隠蔽体質に守られているから、医師のルーズな振る舞いが日常化する
聖地を見る影もなくさせた二つの転機
☆東京大学医学部精神神経科学講座との関係終焉を迎えた
*東大主任教授の病院長兼務がなくなる
*優秀な人材供給も保証のかぎりでなくなった
☆世界の精神医療の歴史を変える一大事が起こる
*精神病治療薬「クロルプロマジン」が開発される
*精神病症状を改善させることが確認されたこの薬の登場
*それまで電気痙攣療法を中心としたショック療法
*旧来の治療の終焉をもたらした
☆松沢病院でもその薬の試用が始まる
*統合失調症の治療において大きな成果をおさめる
日本の各地で民間精神病院の建設ラッシュ
☆「薬理的拘束」、薬で患者を鎮静にして管理出来る
☆経験のない医者にも容易にできる
☆「これなら儲かる」と踏んだ医師が、各地の精神科病院で増床を試みる
☆こうした精神病院を評して
*武見太郎は「精神医療は牧畜業だ」と言ってのけた
松沢病院は、薬物登場で、精神科での地盤沈下が進む
☆患者本位の医療ビジョンを描くことすらできず
☆自らもまた機能低下や混乱に見舞われていく
*病院運営に関連して都が示した方針に医局員らが反発
*病院内に設置した都の分室が一時閉鎖に追い込まれる
*2年半にわたつて院長不在という異常事態が引き起こされた
*嫌気がさした有為の人材が続々と流出
☆松沢病院は、医療の質は、他の病院との比較でも、その優位性を示せない
☆日本の精神科入院医療におけるニーズが急激に変化している
☆新しい流れに、今の松沢病院は対応できないまま
*松沢病院は「使えない病院」であると言わざるを得ない
☆東京・世田谷の超一等地に6万坪もの敷地を有する精神科医療施設
*最新最高の医療を提供できないならゆゆしき事態
☆唯一の救いは、病院側もそのことを自覚していること
☆松沢病院は「精神医療センター(仮称)整備運営事業」計画を打ち出す
急増するうつ病の多くの患者
☆街中の開業医などが外来診察によって対応している
☆患者の中には強い意思を持って自殺企図に及ぶような重篤なケースも少なくない
*年間自殺者数が3万人を突破する原因
*その一部は、精神医療の不作為にも求められる
☆元松沢病院長、呉秀三は次の言葉を残した
*わが国十何万の精神病者
*この病を受けたる不幸のほか、この国に生まれた不幸を重ねたというべし
松沢病院は必死でもがいている
☆松沢病院は単なる都立病院に過ぎない
☆東京都の役人にすれば「聖地」でも、単なる出先の事業所に過ぎない
☆優秀な役人はすべて本庁志向
☆松沢病院の新病棟が完成し、病院長が交代
*直近は民間病院の院長を勤めており異例の抜櫂と言える
☆松沢病院の前途はあまり明るいものとは言えない
*統合失調症の入院医療中心の医療体制から脱却できそうにないから
☆精神科の重大な疾患、うつ病患者の急増が大きな社会問題になっている
*自殺も問題
*若年者の不登校や社会的引きこもり、児童虐待の被害者ケアなど
*発達障害に対する治療や就労支援も重要
(アスペルガー症候群&ADHD(注意欠陥・多動性障室))
☆このような「現代型」の精神疾患に、松沢病院はほとんど対応できていない
*松沢病院の治療からこぼれ落ちている分野は大きいく
*それこそが「現代型」の精神疾患
☆松沢病院は、精神医療の総本山として再生することができるのか
(敬称略)
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私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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出典、『日本の聖域』
とがめるものなき無為無策3(都立松沢病院)
(ネットより画像引用)
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