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『がん抗原の強弱』『がん細胞賢い』『がん免疫監視機構』

2024年12月21日 | 医療
🌸免疫系のがん細胞除去の働き

 ☆宮坂昌之氏は、常識的で意見の偏らない免疫学者です
 ☆今回の本、特に平易に分かりやすく記載されています
 *又、挿入の画像非常に分かりやすいです
 ☆先端学問の為、少し丁寧に読むことで理解できます

⛳がん細胞は、自分とよく似た異物である

 ☆がん細胞は自分のからだの正常細胞と似ている
 *その為、免疫機構からは見つけにくい存在
 *しかし、がん細胞は、正常細胞には発現しない
 ☆主にがん細胞に出現するのは「がん抗原」を持っており
 *一部「異物」としての性質も持っている
 ☆我々の免疫系は、体の中に出来たがん細胞を排除する
 *リンパ球がないと免疫監視機構がうまく働かず
 *肉腫の発生率がどんどん上がってきてしまう
 ☆がん抗原
 *がん細胞で起きている遺伝子変異によってできてきている
 *多くの場合、タンパク質(遺伝子変異で作られているタンパク質)
 *変異で、変異タンパク質あるいはその一部が、がん抗原になっている
 ☆がん抗原には強いものと弱いものがある
 *強いがん抗原には強い免疫反応が起きるが
 *弱いがん抗原には弱い免疫反応しか起きない

 ☆がん細胞の種類やがんの進行ステージによっては
 *免疫反応を利用してがん細胞を排除するというのは
 *必ずしもうまく行かないことがある
 *免疫の働きがかえって裏目に働いて
 *免疫で排除されにくいがん細胞が増えてしまう可能性すらある

⛳リンパ球が欠損しているマウスに化学発がん剤を塗布する
 ☆半年以内に多くの個体でMCA肉腫が誘発される
 *リンパ球を正常に持つ野生型マウス
 *一部の個体にしか肉腫が誘発されない
 ☆生理的状態
 *リンパ球が、がん免疫監視機構の主役として働いている
 *新たにできてくる肉腫を排除する

⛳がん細胞は賢い
 ☆がん細胞は、免疫からの攻撃を回避しようとする
 *がん細胞は、ある意味、ウイルスとよく似ている
 ☆がん細胞は、免疫による負の選択の力が働いて
 *以前より強い抵抗性を持つものが選択されることがある
 *この現象をがん細胞の『免疫編集』という
 ☆がん細胞は均一ではない
 *生成の過程でお互いに少しずつ違う性質を持つものができる
 *免疫監視機構で排除されやすいのは
 *免疫を起こす力が強い細胞(がん抗原が強く発現している細胞)
 *免疫を起こす力が強い細胞は免疫がうまく働くと排除される
 *がん抗原の発現量が少なかったりすると
 *がん細胞が認識されにくく、監視機構をすり抜ける可能性がある
 *免疫系の働きによってがん細胞に選択がかかり
 *かえって排除されにくいがんが育っていく傾向がある

がん細胞に対しては免疫が排除するように働くケース
 ☆場合によっては免疫が働くことによって
 *免疫が働きにくいがん細胞が生き残り
 *大きながんを形成することがある
 ☆がん細胞が育っていく過程で
 *免疫を積極的に抑えるメカニズムを獲得する場合もあるので
 *がん細胞に対して働くはずだった免疫機構が働けなくなってしまう
 ☆がん細胞は賢くて、生き延びるために
 *免疫からの攻撃を回避する手段をいくつも講じている
 ☆筆者らの研究目的は、免疫系はこの違いを認識して
 *からだの中にできてきたがん細胞を排除するシステム作りです
 ☆これが「がん免疫監視機構」です

                          (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『あなたの健康は免疫でできている』







『がん抗原の強弱』『がん細胞賢い』『がん免疫監視機構』
(『あなたの健康は免疫でできている』記事、ネットより画像引用)

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