
☆日本が中露両国や朝鮮半島のような「厄介な隣人」に向き合う前提
*「異質な文明空間」にあるという認識を徹底することが必要
☆日本の近隣には日本と「同質な文明空間」に属する国々が皆無
*日本は、自ら「異質な文明圏域」に属する国々に囲まれている
☆異質な文明空間の対日姿勢にいちいち感情的に反応する対象ではない
☆日本は、「厄介な隣人」を前にしても、それに向き合っていく「持続的な意思」が必要

☆中国に、日本の人々は古来、心情的な「近さ」を感じてきた
*「近さ」を象徴するのが諸々の漢籍の中国の文物
☆兵法書『孫子』「兵は詭道(きどう)なり」の言葉である
*「詐欺の上に成り立つ」という発想
*「国際法の順守」の国際社会では、そのまま受けいれられるものではない
☆米国を中心の「西方世界」での対中警戒感情が高まっているのは、それらが要因
*中国の対外姿勢に「兵は詭道なり」の論理が見え隠れする
☆日本にとっても、中国が「異質な文明空間」であることの証左である

☆日韓関係における極度の冷却を招いているの原因
*日本と韓国が互いに「異質な文明世界」に位置している
*日韓両国双方の人々が互いに「同質な文明世界」にあると錯覚したことにある
*日本も韓国も地理上の近さや歴史上の経緯に幻惑されている
*お互いに自らの「常識」が通用する相手と思っているのが元凶
☆日本、中国、朝鮮半島は「北東アジア」という言葉で一括りに論じられる国々ではない

☆北方領土に絡む日露交渉
*日本政府は、誠意」や「善意」に依ってロシアを動かせると素朴に信じていないのか?
☆プーチン大統領が「われらが皇帝」と呼んだアレクサンドル3世の言葉
*ロシアには2つの同盟国がある陸軍と海軍である
*誰もがロシアの広大さを恐れる自己認識と表裏一体の言葉でもある
☆ロシア(プーチン大統領)は、感情的に反応する対象ではない
*プーチン大統領も「恃(たの)むものは自らの力である」という信念の持ち主
*日米両国や西欧諸国に対しても、その姿勢で「西方世界」に対峙してきた
☆「西方世界」に対する協調と対抗の論理の相克がロシア史を流れる基調旋律
*その対抗の論理を体現しているのがプーチン大統領
*彼との関係に対して日露関係の今後を懸けるような姿勢は賢明なのか?


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厄介な隣人(朝鮮半島も日本にとっては「異質な文明空間」)
(『産経新聞』記事より画像引用)