🌸病院のESD治療同意説明書
☆目的、内容、起こりうる合併症などを説明する
☆使用する鎮静薬は「適応外治療」に該当する
*適応外治療(承認の範囲外で使用する)
⛳治療の目的
☆大腸腫瘍は、腺腫(良性腫瘍)であると思われる
☆正確に鑑別するために、内視鏡で病変を一括切除し組織を採取
*病理学的に検査する必要がある
☆患部の組織を採取する方法は、生検による方法があるが
*精度が低いためにいったん腺腫であると判断されても
*後に癌であると判明するなど
*治療の前後で診断が異なる可能性が残ってしまう
☆あなたに関しては、内視鏡治療による組織採取とより
*精度の高い病理学的評価が必要と考えられる
☆大腸癌は早期に治療されると5年後の生存率は95%と良好
☆進行し他臓器に転移すると
*5年後生存率は15%程度で予後は不良
☆大腸の粘膜内または粘膜を越えて粘膜下層に浸潤していても
*浅い段階であれば、内視鏡的な切除で治癒が見込める
⛳治療の方法(全治療共通)
1.腸管の緊張をとるための鎮痙剤を使用する
2.苦痛・緊張を和らげるための鎮静剤・鎮痛剤を適宜使用する
(鎮静薬ミダゾラム、もしくはレミマゾラムを投与することがある)
☆開始前の問診および投与途中のバイタルサイン観察を行う
*内視鏡医の指示のもと慎重に鎮静を行っている
☆切除した検体は病理診断および切除断端の評価を行う
⛳内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
☆高周波電流及び内視鏡内的電気メスを用いた切除方法
☆EMR同様に病変の下に薬剤をで病変を持ち上げる
*内視鏡用電気メスを用いて病変の辺縁から切開を行い
*その後粘膜下層を剥離して切除する方法
☆当院の20mm以上の病変に対する内視鏡的粘膜下層剥離術
*一括切除率は95.7%
⛳避けられない合併症、不利益
1.出血;病変の切除に伴い出血を生じることがある
2.穿孔;大腸の壁は非常に薄いので穴があく事がある
*当院、術中穿孔2~14% 遅発性穿孔0.1~0.4%
*内視鏡的に閉鎖の処置を行うが、緊急開腹手術のケースもある
3.病変切除時に使用する高周波電流で
*粘膜下層以深の腸管壁が熱損傷で腹膜の炎症をきたす(穿孔してない)
4:狭窄:切除範囲が大きい場合には、大腸が狭窄することがある
*退院後外来で内視鏡的バルーン拡張術による治療が複数回必要になる
5.その他:鎮静剤・鎮痛剤など治療に使用する薬剤で
*血圧低下、意識障害、呼吸抑制などの副作用が出現する可能性がある
⛳代替可能な治療その他の処置
☆癌、腺腫もしくはNETの場合
☆外科手術(内視鏡治療の他)がある
*手術の侵襲は大きく入院期間も数週間と長くなる
*退院後の食生活、社会生活に支障も多くなる
⛳何も治療を行わなかった場合に予想される経過
☆腫瘍が徐々に増大し狭窄を生じ便の通過が困難になる
*腸閉塞を生じる可能性がある
☆悪性腫瘍であった場合
*腫瘍が全身に転移し、命に関わる可能性が高いと考えられる
⛳セカンドオピニオン
☆現在のあなたの病状や治療方針について
*他院の医師の意見を求めることができます
☆必要な書類をお渡ししますので、お申し出ください
⛳同意を撤回する場合
☆治療が開始されるまでは
*本治療を受けることをやめることができる
☆やめる場合にはその旨を連絡してください
☆治療当日に同意を撤回された場合等では
*一定の負担(薬品の代金相当額)が生じることがある
(敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『病院の同意書説明書』
病院ESD治療同意書説明書 (病院の同意書説明書より画像引用)