タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

野道山下見登山

2012年05月27日 | 山歩きから
相棒と二人で、前々から気になっていた山口県の野道山(924.4m)の下見に言ってきました。まずはその場所です。

         

緑色の線が中国自動車道。中央下にみえる鹿野ICから国道315号線を北上、柚木滋生温泉の手前から県道123号線に入って数分、柚木川上地区の家が途切れたところが登山口になります。私たちは野道山から三ツヶ峰(969.6m)へと時計回りに歩きましたが、私たちのグループで行くときは時計回りに歩いたほうが良さそうだ、と言うのが下見をした二人の感想です。

         

標高は1000mに満たない山ですが、その割には重厚な感じのする山で、山好きとしては一度は行っても良い山だと思いました。期待していた野道山は山頂まで杉や檜が植林されており、その面ではつや消しですが、平凡な山頂からの展望は十分楽しむことが出来ます。この時期は空気がもやっていて遠くまで見ることは出来ませんが、ネット情報によると瀬戸内海から遠く四国の山も見ることが出来るとか、、、、、。

         

         

上が野道山の山頂、下が三ツヶ峰から望む十種ヶ峰です。運がよければ山口線を走るSLを見ることが出来る山頂でもあります。

     

     

野道山に登る道筋にも花は咲いていました。しかし、先の様子が分からないので山頂までは道草しないで登ったので花の写真は撮っていません。紹介した写真は三ツヶ峰から下山するときに撮影したものばかりです。

夏鳥で目立ったのはオオルリの声、他には遠くでキビタキが鳴いていたくらいです。双眼鏡も持っていましたが、それが役に立ったのはエナガの群れに遭遇したときだけ、空を飛ぶ鳥は何もなし、トビもカラスも見ることが出来ませんでした。

一部の足場の悪いところがありますが、気をつけて通過すれば特に問題はありません。私たちのように道草をしながら歩きたいグループは陽の長い春に登るのがベターだと思います。

この山については特記したいことがあります。

野道山から三ツヶ峰への縦走は、かつては7時間のヤブコギを強いられる尾根だったようです。しかし、今はすっかり刈られて80分で歩くことが出来ます。この長大な尾根の籔を刈るには相当な労力がついやされているはずです。そのおかげで私たちは快適な尾根歩きを楽しむことが出来ます。

どなたが刈られたのかタカ長には知りよしもないのですが、関係者の人たちに心からのお礼を申し上げます。私たちがこの山まで出かけてきて道普請をすることは不可能ですが、各地の山にはその山道を守ってくださる人がいることを肝に銘じて、私たちはわが裏山の道だけは、私たちに出来る最低限のことをして、そのような人たちの善意に応えたいと思いました。