タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

藤十郎に登る

2018年05月04日 | 山歩きから
相棒と藤十郎に登りました。

藤十郎ではありません。藤十郎です。歌舞伎役者のような山名です。

なぜそのような名前なのか、そのような疑問がわいたときは「西中国山地」(桑原良敏著)を開いてみるのですが、その本にも何の記載もなくて、タカ長の疑問に答えてくれませんでした。

    

その場所です。上から下に向かっている軌跡が左に曲がるところ、尾根が分岐しているところが藤十郎(1200m)です。

 (何故かしら那須に近いところの軌跡が乱れています。このような複雑な歩きをしたわけではありません)

広島県では有名な十方山と、広島県では一番標高の高い内黒峠(1000m)をむすぶ稜線から東に少し離れたところにある高みで、地図にもその名前が載っていません。

西中国山地のなかでもマイナーな峰で、、、、、というか、、、峰とも言えないような単なる高みなのです。

そのようなところに行く気になったは「ちゅうごく山歩き」(中国新聞社刊)を読んだからです。今月の下旬には仲間たちと歩く予定とたてたので、その下見のために行ったわけです。

    

    

那須から登るのですが、コースの大半は森の中の道でした。

シッカリ踏まれた道で、道迷いを心配するようなところもありません。

    

那須集落に近いところと、途中にもヒノキの森の中やそばを歩くところもありました。

わが裏山のジャイアントコースほどの急登もありません。

その意味では登りやすい山ですが、標高1000mを超える山で、、、、わが裏山より大きな山で、、、、山らしい山に登っている雰囲気がありました。

    

想定していた時間に藤十郎に着きました。

山頂からの展望はありません。展望と言えば緑の森だけ、と言った感じです。

     

今日の目的地はその先です。はっきり決めていたわけではありませんが、十方山と内黒峠をむすぶ稜線までは登るつもりでした。

なだらかな登りです。ところどころクマザサが茂っていました。

    

難なく稜線まで登りました。

合流点から十方山の方向に歩き始めたら前方から若い女性のグループがやって来ました。

聞いてみると松江の女子高生でした。山岳部だったようですが、話しかけてもほとんど反応なし、かなり疲れているようでした。

最後尾の先生(男性)と少しだけ話して別れました。

道はその先から下りになっていました。それを見た相棒が「ここで止めよう」

その道を下がると帰りは登りになります。軟派な登山者としてはそれが嫌なのです。このようなところは相棒と気が合います。

    

サラッと書きましたが、山の天気は昨日と同じなのです。

終始風があり、寒かったのです。そのようなわけで早めの下山を決めたわけです。

    

    

イワカガミなど小さな花がありました。

子細に見れば退屈しないくらいあるのかも分かりませんが、何となく見ただけなので花についても語れません。

    

木に咲く花はこれくらいでしょうか?

タカ長はその名前を知りませんが、、、、この花は何本かありました。

その程度の山ですから、この山の魅力はブナの森歩きでしょう。

先ほどクマザサが茂っていたと書きましたが、タカ長たちが昼食をしているとき草刈りの人が登ってきました。

2グループ7名がボランティアで作業をされていたので、本番の日は快適に歩けるはずです。

タカ長にとってはおそらく初めての山でしたが、とてもいい山でした。

これからは何度も行ってみたいですね。