タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

雲に消えゆく山男

2020年12月16日 | 山歩きから
寒波がやってきました。

昨日の裏山歩きは寒さに震えていました。

つららが下がるような粗末な夏用テントで生活しながら風雪の尾根を歩いていた若き日の冬山登山、そこまで戻らなくても、雪の飯田高原で車中泊しながら、久住登山や探鳥を楽しんだのはつい先日のこと(?)

歳とともに腰が重くなっていることを実感します。

さて、今日の話題です。

丘の上の歌姫さんから素晴らしい写真を頂きました。大庭山登山の時の写真です。


    

 
皆さまはどのように思われるか分かりませんが、タカ長にとってこれは最高の写真です。モデルが良いと写真が良くなるなぁ、と言うのは冗談みたいなものですが、、、、、

そのわけをこれからお話します。

このブログでも紹介したことがありますが、広島高等師範学校の部歌「山男の歌」はタカ長には忘れられない歌です。「坊がつる讃歌」の元歌とも言われているこの歌は青春のころから歌っていました。

同じメロディで歌う「雲に消えゆく山男」と言う歌がありました。その中の3番の歌詞が好きでそればかり歌っていたからでしょうか、今では1番と2番は忘れてしまいました。

その3番の歌詞です。

夕日の落ちた岩蔭を  重いアイゼン 踏みしめて

   雲に消えゆく山男  心に深き 山男


    

重いアイゼンを踏みしめながら雪壁を登るような登山が出来なくなったタカ長には、この写真が今のタカ長を語る最高の写真のように見えるのです。

寡黙で一見すると無愛想、しかし、心の中には優しくて暖かいものを持っている、、、

そのようなイメージを持っているのがここに歌われている山男、そのような思いで歌っていました。

    

高齢になり、里山登山者になったタカ長(なり下がったとは思っていませんよには、この写真は最高のワンショットなのです。

姫様有難うございました。いいアングルで撮ってくださり感謝しています。

ちなみに「雲に消えゆく山男」の歌詞を紹介します。「坊がつる讃歌」のメロディーで歌って頂くと思い出の歌になるはずです。

青春のころは山頂で歌うことが多かったのですが、今では山で歌う登山者はほとんどいません。そのことがチョッと寂しいタカ長です。

雲に消えゆく山男

1. 白い雲に憧れて  霧まく尾根を行く夢は

   星空仰ぎ 山男  カンテラふって 山男
  

2. 赤い石楠花ひらく径 ケルンを積んで行く径は

   足音つよく 山男  クレバスこえて山男


3. 夕日の落ちた岩蔭を  重いアイゼン 踏みしめて

   雲に消えゆく山男  心に深き 山男


「坊がつる讃歌」のメロディーにあわせてこの歌を歌ってみませんか?

タカ長が冬山登山のてほどきを受けたのは広島高等師範学校山岳部OBの猛者から、そのことがあってこの歌、このメロディーは特別なものに思えるのです。