タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

初めての冬山

2020年12月30日 | 山歩きから
タカ長にとって初めての冬山も伯耆大山です。

冬に県内の山や久住などに登ったこともありますが、タカ長にとっては伯耆大山が冬山のすべてです。

    
                 画像はネットより借用

初めての冬の大山、リーダーは広島高等師範学校山岳部OBのKさんでした。もちろん、筋金入りの登山者です。

大山北壁の下で、雪崩に埋まった遭難者を捜索しているのを眼下に見ながら宝珠尾根を登り、いわゆる「逆縦走」しました。

冬の大山縦走は、一歩間違えればあの登山家高見和成でも遭難騒ぎを起こすような難所です。

その尾根を4名で縦走しました。

その縦走を終えて下山にかかるころ天気が急変しました。

大山の頂上、弥山は凹凸の少ない広い山です。ここで吹雪かれるととても危険な山になります。

    
               画像はネットより借用

ホワイトアウトと言う言葉があります。

濃霧や吹雪のために視界がきかなくなる状態。地面と空の境界が分からなくなるので、空間を漂っているような気分になる。

と説明されています。

屁理屈を言うようですが、地面や空間が白い(ホワイト)のは太陽の光が届いているからです。ひどい吹雪になると太陽の光が届かなくて、まわりは夕方から夜に近い感じになります。ホワイトアウトではなく、グレイアウト。

その時もグレイアウトの状態になりました。それもブラックに近いグレイです。まさにピンチです。

しかし、リーダーのKさんは冷静沈着でした。さすが筋金入りの登山者です。

その時Kさんがどのようなことを考えていたのか、それを聞いていないのは、今となっては残念でならないのですが、、、、、

とにかく、少し歩いては地図と磁石で進行方向を確認していました。数メートル歩いては立ち止まって方向確認、と言うのは少しオーバーなのでしょうが、とにかく頻繁に確認していたことを記憶しています。

一度に長い距離を歩くとリングワンデルング(環状彷徨)する危険があるからでしょうが、それにしてもあの状況下であれだけ冷静な行動がとれるのはタダものではありません。

お蔭さまで無事にピンチを脱出し、無事に下山出来ました。

    

これは夏の写真ですが、冬の大山の山頂部はいつも雲にかくれ、その中は厳しい状況になっています。

下山して、頂上部分が雲に隠れている山を見た時、涙が出てくるようでした。それまでの緊張が一気にほぐれ、生きて帰ったことを実感できました。

誇るものなど何もないタカ長の山歴ですが、健康登山の世話をするようになってからは、何度か死にそうになった経験を持っていいることだけは誇れるもの(?)だと、自虐的に考えるようになりました。

冷静沈着なKさんも人の子です。何かの間違いを犯してもおかしくありません。

もしあの時にKさんが判断ミスしたら、、、、、
もしあの時タカ長が仲間とはぐれたり、、、、、体調をくずしていたら、、、、、

何が起こったかわかりません。まさに紙一重の生還でした。

初めての冬山は死に損なった(?)最初の山でもあるのです。


歯ブラシと剃刀

2020年12月30日 | 日々雑感
これは緊急投稿(?)です。わが家の失敗に学んで頂ければ、と思っての投稿です。

    

昨夕のことです。洗面所の排水が出来なくなりました。

タカカノが排水管を掃除する薬品を使ったようです。タカ長はまったく知りませんでした。

このような時はいつも同級生の水道屋に電話します。

彼の話だと、、、、薬品と、たとえば人の脂肪分が化合して固まったのかも???

70℃~80℃くらいの湯を入れて様子を見るように、熱湯はいけないと言うことでした。

彼の言うとおりにしましたが、まったく改善しません。

そのことを電話したら、明日、様子を見に行ってやる、と言うことになりました。

その間タカカノが何かしていたら排水出来るようになりました。

タカカノがドジをして、排水管を物理的にふさいでいたようです。

ケアレスミスですが、そのようなことを日常的にするのが高齢者なのです。

    

これだけのことです。

ひと昔前なら、変なことをするなとか言って夫婦喧嘩になっていたかも分かりませんが、、、、、

ドジな年寄りになってからは笑うことはあっても怒ることはありません。

そして思いました。

平素やらないことを年末年始にやってはいけない、と言うことです。

年末年始にトラブルを起こしても業者は休み、、、、

無理に探していたら変な業者に捕まるかも分かりません。

警察情報でも、悪徳業者による被害が報告されています。

    

そこでマジ考えました。

平素ドジばかりしている高齢者はこの時期に、平素やりつけないことをしてはいけない、と。

埃まみれの部屋でも、汚れた排水管の家にも正月はやってきます。

それくらいの気持ちで年末年始を過ごした方が良いと本気で考えました。

タカ長には、こと水回りに関しては正月でも呼びつける(?)ことが出来る同級生がいるので、普通の人より安心ですが、、、、、

だからと言って年末年始にトラブルは起こしたくありません。

と言うことで、タカ長は、、、

電動歯ブラシのブラシ部分の交換とカミソリの刃を交換するだけで新年を迎えることにしました。

これならケガは無いはずですから、、、、、、、。

以下は、様子を見に来てくれた水道屋から教えられたことです。

洗面所でも風呂場でも、日々私たちの体から出る脂肪分が永い時間の間には排水管の中でかたまり、詰まりの原因になるそうです。

それを防ぐには一日の終わりに、手で熱く感じる程度の湯を少量流す習慣をつけると良い、と言うことでした。

熱湯を流すと排水管を傷つけるので、これは絶対ダメです。

風呂場は浴槽はしなくて良いので、洗い場の排水口だけです。

そのような指導をした家からはその後トラブルの連絡が無いようです。