★藤沢周平。
「軒を出て、狗寒月に、照らされる」 (藤沢周平)
藤沢の書く時代小説は、薄禄の下級武士、あるいは部屋住みの次男坊が多い。つまり武家社会の中で呼吸はしているものの、どちらかといえば、陽の当たらない場所に居る者を描く。
ある寒い夜、外に出ると、月に照らされている狗(いぬ)を見た。
★昨日の小宮悦子のフロントライン。
第一回よりは少しがんばったね、という程度、まるでコマーシャルのあるNHKの教育テレビという感じ。
品が良いというのか、悪くいえばビデオに取って、5分ほど見れば充分ということか。
昨日は、切れの良い藤原帰一は出ておらず、反日教授で在日韓国人のカン・ナントカがレギュラーコメンテーターだった。前回も指摘したが、我々の税金で給料を貰っている東大教授(稲門出)が、「竹島は韓国の領土だ」などと公言して、国立大(独法)の教授に収まっていられるというのは、日本という国は言論の自由があるというか、ノー天気なお人好しの国というか。しかし世界はそうなっていない。日本には言論の自由があるから、そういう発言が起きるが、そういう発言をするなら国立大学を辞めて、私学とか在野でやってくれということだ。
逆の立場だったら、韓国では国外追放になる、中国だったら政治犯として監獄にぶちこまれる。米国だったら、公立大学の教授の職を追われるだろう。
さて小宮さんの話、前回、今回と2回見たが、今のままでは沈没だ。田原のマネが出来ないなら、もっと鋭いコメンテーターを何人か用意し、小宮さんは司会に徹するか、あるいは「ミヤネ」とか「みのもんた」のようなフリーアナながら、素人的な鋭い突っこみをしないと前途は暗い。今のままでは、食べられないロウ細工の料理のようだ。
★昨日のフジの報道番組。
たちあがれ日本の園田が出ていた。頑張ってください。
次に馬渕澄夫、民主党の国交省副大臣。
本ページは、この人を評価していた。野党時代は麻生内閣に対して、鋭い切り込みで道路利権を追及していた。しかし副大臣になって顔付きが悪くなった。なにしろ選挙前は高速道路を無料にすると額に青筋を立てて演説をしていたのだが、副大臣という高位のポストに就いた途端、「誰がそんなことを言ったんですかね」に豹変したのは許し難い。昨日のフジでも、当時の馬渕の言動をビデオで流していたが、さすがに馬渕は目を泳がせ動揺していた。
ここで問題をひとつ指摘する。昨日の馬渕は、「18%の高速道路を無料化する。それは社会実験だ」と述べた。それは数字のマジックであり、裏のカラクリがある。
この18%という無料化にする高速道路(自動車専用)は、ほとんど自動車が通らない道路なのだ。つまり500円を払って使う道路ではないから誰も使わない。
しかしそれらの道路は銀行からカネを借りたか、建設国債の借金で建設したから、カネを利子付きで返済しなければならない。ところが誰も使わないから、赤字路線なのだ。それを解消したのが民主党の無料化の実験という美名に隠れた、国の肩代わり、つまり我々の税金が無駄に使われ、国交省の尻拭いに使われるという意味を持っている。そういうカラクリを知りながら、前原誠司や馬渕澄夫は、口の周りに毒マンジュウを食ったアンコを一杯付けている。だから顔つきがキツネ顔になるのではないのか。民主党ナチ政権の姿が見えてくる。
★鳩山の支持率。
昨日、日テレが最新の世論調査を発表した。
4・11調査で、鳩山内閣支持率28.6%と3月の36%から急落した。
また不支持は57.5%へと3月の50%から急上昇した。
いずれにしろ鳩山の支持率は20%あたりで下げ止まるが、小泉さんの支持率は一番低いときで40%台、平均は50%あった。支持率もそうだが、問題は不支持率で、鳩山の不支持が57%へと跳ね上がったという意味は、総理失格の烙印を押されたということ。
この人、「薄らバカ」を通り越して、精神分裂症ではないかと怪しむ。
(ムラマサ、鋭く斬る)