★G8サミットの菅直人。
何しにカナダまで行ったのか。欧米の首脳にはほとんど相手にされなかった。
その証拠にフランス、英国、イタリアとの首脳会談は持てず、マイナーマイナーの扱いを受けた菅直人。
欧米人の中に入って、菅直人が浮くのは気の毒だが、田舎のお百姓さんじゃあるまいし、一国の政治リーダーがティータイムくらいは、フランス、ドイツ並みに英語が喋れなければ総理失格だと言わざるを得ない。公式会議はプロの通訳に任せれば良い。
さて12時間かけて行った先で、会談を行ったのはロシア、中国、韓国の三バカトリオだから、今の日本の国際的地位が分かるというもの。しかしながら、それまでの安倍、福田、麻生、鳩山の四バカ大将の負の遺産だから、菅だけの責任でもない。
そして四バカ大将は父・祖父を総理に持つ世襲セレブだったということを、我々は苦々しい思いで噛みしめる。
★菅の八つ当たり。
菅はサミット前の打ち合わせで、外務官僚をどなり散らしたそうだが、どっちもどっち。その位の元気があるなら、なぜ国会で論戦を戦わせないのか。キャミソールを着て少女マンガを読みふける国家戦略大臣を叱責したことがあるのか。
荒井聡は菅直人の側近中の側近らしいが、菅直人も同じ趣味仲間だと思われるぞ。
★カナダ・トロント夕食会。
トロントの街は小さいが、金融ビルが林立し、少しお洒落で、寒い国らしく巨大モールの中をブチックや商店がひしめき合う。そしてトロノの人たちは田舎っぽく、ダウンタウンにはチャイナタウンがあるようにアジア系の移民が多い。しかし本当の主流はイタリアン系であり、ドイツ、東欧系が握っている。一方、フランス語を喋るケベック州は違う国だと見る方が正しい。過去にケベックはカナダからの独立を主張し、カナダよりフランスに忠誠を誓うというくらいだから、トロノの人たちはモントリオールの人たちを良く言わない。
さて、カナダ首相の夫人は、日本の総理夫人に対して失礼な態度を取った。
伸子夫人は頭の回転が速い人だから、少し驚いた顔をしたが、それは公式の場面だったから静かに収めたが、カナダ首相夫人は伸子夫人に対して、まるで犬か猫にでもするような手招きをしていた。
個人的には、トロノ近郊のミシソーガに長く住んでいたから、トロノの人たちの性質は分かっているつもりだが、カナダ首相夫人の態度は礼儀をわきまえないと言っても過言ではない。
★民主党の騙し。
日本の外務省はカンボジアの第2メコン橋(ネアックルン橋)建設の為に、120億円という莫大な金額の無償供与を決めた。しかも選挙突入の政治空白のタイミングだ。
民主党の事業仕分けで、円借款、つまりカネを貸す方式でやるべきという方針が出されていたのだが、カンボジア大使の黒木雅文とカンボジア副首相の間で無償契約が締結された。
外務省は積算根拠も明らかにせず、なぜ120億円が円借款ではなく無償供与でやるのかという説明も一切していない。
支持率アップに貢献した民主党の事業仕分けだが、その後はフォローされておらず、単なる政治ショーであるということが、またしても証明された。
実は、全長5キロを越える巨大な橋梁建設だけに、総事業費が65億円と見積もられていたのだが、民主党の仕分けでは、無償でなく、有償の円借款で、という結論を出していた。 ところが、外務省は、参院選前の政治空白を狙い、無償資金を決め、突然6月23日、日本のカンボジア大使の黒木がカンボジア政府と公式に書簡交換を行った。しかも、資金が当初から較べて2倍の120億円に膨れ上がっていたのだ。
外務省のカンボジア開発協力第一課では、橋建設を無償協力としたことについて、「事業仕分けは、法的な拘束力があるものではない」と述べた。
おいおい、やはり政治ショーだったのか。これが民主党のいう政治主導の欺瞞。
★カンボジアへの無償供与120億円の謎。
本ページの見解は、無償資金供与が悪いということではなく、外務省は、「事業仕分けは法的拘束力がなく、従わない」と公言し、民主党の仕分けは、「政治ショーであり、見せ物小屋と同じ」という欺瞞に怒るのだ。
この無償資金にはカラクリがある。無償と言っても「タイド」なのだ。英語で書けば、tied。
つまり、平たく言えば「ひもつき援助」。建設工事を日本の大手商社に降ろし、そこから大手ゼネコンに振り分ける。結局は日本企業が閏うという面もあるが、不透明な見積もりがそこに存在する。
つまり、日本の大手商社と政治家、ローカル政治家との癒着が「タイド利権」には付きものだという側面がある。
民主党のやることは国会で議論をしない、無茶苦茶な強行採決10件、事業仕分けは政治ショー、政治空白を狙って巨額援助、そして韓国に2兆7千億円の通貨スワップを保証するなど、亡国の政治を行っている。
この腐敗と不正は7・11の参院選で正す。
(ムラマサ、鋭く斬る)