★司馬遼太郎と小沢一郎。
この二人には、あまりエピソードでは語られていないが、ある接点がある。
1993年、小沢が講談社から「日本改造計画」という本を出版した際に、小沢が尊敬する司馬遼太郎に本の帯を書いてもらいたかった。そして講談社の偉い人に話をつけて、司馬遼太郎に頼んだところ、司馬は言下に断ったという。
仄聞では司馬は、「この人が天下を取ったら、とんでもないことが日本に起こる」と述べたそうな。
何が起こるのか、司馬はそれ以上、言わなかったが、歴史の細部に分け入り、人間の心理と行動を見てきた司馬にとって、ある否定的な直感があったのだろう。
★民主党の代表選。
民主党の国会議員423名の過半数212名を制した者が新総理になる。
菅直人が反小沢の全部と小沢系の半分の支持を受け、党首に選ばれ、新総理になる。菅直人・陣営にはスター政治家の旗が林立して勢揃いだ、彼らは異口同音に「小沢抜き」をアピールし始めた。もし、小沢が数を頼んで、力で押し潰そうとすれば、小沢グループとの決別まで考えている。つまり党分裂。この点において菅直人は腹をくくった。極秘会談で菅直人は小沢サイドからの要求を呑まなかった。「小沢さんは少し静かにしていたほうが良い」と、公にアナウンスしたのは菅直人の覚悟と見るべきだ。
さて、昨晩の菅直人の会見を聴いた。郵政とか消費税については言葉を濁し、普天間・辺野古については「日米声明」を踏まえると述べたが、これらのデリケートな問題は総理になってから黒白をつけるということだろう。本ページの評価もそれからだ。
さて菅直人、過去20年に渡る日本経済の低迷の理由を示し(小泉・竹中時代のナントカ景気というのは日本の富の食い潰しだった。赤字国債の大量発行)。
そして今後の方針は、雇用と成長そして社会保障だと、明確に述べたのは評価する。同時に財政再建は不退転だ。
菅直人よ、小沢一郎と小沢グループと決別するくらいの勇気と冷酷さを持て。
★タルトコ。
朝鮮人のような名前の、タルナントカ。地元は大阪寝屋川市。2回落選の経験があるように地元では評判が悪い。「あの人、総理という顔やあらへんやろ」というのが普通の評価。この前の環境委員会で強引な運営と強行採決を主導した民主党のチンピラ。
★何とも短い党首選。
ボロが出ないうちに党首選をやるということだろう。民主党の党首になれば、即、新総理になる訳だが、今日4日の朝9時に立候補を届け出て、午前11時には投票するというのは乱暴だ。これは小沢ガマの指示ではあるが。
★善悪は別にして、民主党は重要法案を幾つも抱えていながら、国会の会期延長をしないという。まるで意味不明。
2週間も延長すればちょうど6月末だし、時期的には何の問題もない。6・25からのカナダサミットは3日で終わる。参院選は8月にやればいい。しかし小沢の指示によって国会延長なしで、7・11選挙日にこだわるのは、小沢自身の2度目の起訴議決が怖いからだろう。つまり国政より自己保身。やはり妖怪ガマと呼ぶのにふさわしい。
★米国メジャーの人種差別。
これはどう見ても人種差別だろう。
5月2日、デトロイト・タイガースのガララーガ投手がインディアンス戦で、完全試合にあと1人と迫りながら、どこから見てもアウトのプレーを、最後の打者をセーフと誤審された。ところが試合後、一塁塁審のジム・ジョイスは、あっさりと誤審を認めた。ジョイス塁審は「あの時はセーフだと思ってジャッジしたが、ビデオを見て私が間違っていたことが分かった」。完全試合を達成しながら逃したガララーガは「誰も完璧ではない」と寛容だったのだが。
そのシーンを映像で何度も見たが、最後の打者は平凡な一塁ゴロ、ガララーガ投手が一塁をカバーして、ゴロを捕った一塁手からボールを受け、一塁アウトかと思ったが、塁審はセーフの判定。しかし、ガララーガ投手が一塁で捕球した瞬間、一塁に走ってきた打者はまだ1メートル手前にいたのだ。
捕球した瞬間、ガララーガ投手は勝利を喜び、送球したカブレラ一塁手もガッツポーズ。しかも走ってきた打者はアウトがセーフの判定なので、頭を抱えてびっくり。タイガースの監督は抗議したが、受け入れられず、完全試合を逃した。
ガララーガはベネズエラ出身のチョコレート・ダークスキン、28歳。対して一塁審判のジムは審判歴20年以上のベテランで白人。
★日本人観光客に人気のイギリス中部湖水地方のカンブリア州。
6月2日、タクシー運転手の男(52)が車に乗って散弾銃を乱射して、同僚ら少なくとも12人を射殺、25人に重軽傷を負わせる事件があった。
事件発生から3時間半後に男は自殺した姿で発見された。男は離婚しているが、2人の息子がおり、最近、祖父になったばかり。近所では物静かな人物として知られ、知人は「こんな事件を起こすとは信じられない」。但し、男は「家族のトラブルが原因」と書き残していたという。おいおい、これで12人が巻き添えを食うなんて、この12人にも家族はいるんだぞ。
英国では1996年に学校で銃の乱射事件があり、生徒16人が死亡している。
★寺田寿男(64歳)。
16歳の少女と淫行セックスをしていた、一部上場企業の会長。
大手引っ越し会社「アートコーポレーション」の寺田寿男が摘発された。寺田寿男は「申し訳ありません」と淫行セックスを認め謝罪した。
港区六本木のマンションで、芸能プロ所属の私立高校2年で16歳だった女子生徒とセックスをしたという。そしてセックス代として女子生徒に3万円を払った。また18歳ドイツ人女性ともセックスを行ったという。
ところが事件はそれで済まなかった。寺田は、生徒が所属していた芸能プロ社長から「女子生徒と淫行した」と脅され、示談金として現金を支払ったという。その恐喝が度重なった為に、事件が表沙汰になった。
寺田は1976年、妻の寺田千代乃と「アート引越センター」を創業し、その後、2005年に東証一部に上場した。寺田は暴力団から何度も恐喝されたという。
62歳と16歳といえば、祖父と孫の関係か。
(ムラマサ、鋭く斬る)