★ブラッセル空港テロ。
イスラム国が犯行声明を出した。
大勢の人がブラッセル空港と地下鉄駅で死に、日本人も一人が重傷、一人が軽傷だという。犯人は3人、バゲジに大量の爆薬を仕込んで二人が自爆テロ、一人は逃げ去ったようだ。
ブラッセルは例の「小便小僧」で有名な観光地だが、ベルギーそのものはオランダ語圏とフランス語圏に分かれている立憲君主制の連邦国家ではある。
首都ブラッセルはフランス語が支配していたと思うが、雰囲気は粋なパリという趣のある街である。
さて、ブラッセル、パリ、ロンドンで、イスラム系のテロが横行している。
その根っ子は移民政策の失敗だろう。
EUの先進国は労働者の確保という観点から、中東や北アフリカの移民を積極的に受け入れていた時代があった。それは1980年代から90年代にかけてだが、「労働力」といっても、その実態はヨーロッパ人が嫌がる下働きの仕事で、ホテルやビルの清掃、ゴミ収集、建設関係などのキツイ、汚い、安い賃金という労働奴隷のような下層貧民であって、しかも階級というか階層による人間区別(ヨーロッパ人は差別とは考えない)が存在するから、EUで生まれ育っても、教養も学もない異邦人として扱われる。
そういう人たちが住む地域は特定化されているので、就職にせよ、友達つきあいにせよ、その居住区の名前を口から出せば、自動的に忌避されるのがヨーロッパの法則なのである。
これを対岸の火事と見れば、人はロボットではないのだから、私は移民難民の受け入れには、ハンタイである。
★戦争ジャーナリスト安田純平。
シリアのイスラムゲリラに拘束されているようだ。
先日、ユーチューブに映像がアップされたが、その中で、42年で人生が終わろうとしているみたいなニュアンスの発言があった。
まあゲリラの目的は日本政府に対する身代金の要求だが、安倍官邸は頑として拒否しているようだ。その金額は3億円以上だろう。
まあ、安全な国で誘拐されたならまだしも、自ら進んで血で血を洗う紛争地のシリアに潜入した訳で、当然ながら自己責任というルールが適用されることになる。
前に、安田さんの著作「戦場出稼ぎ労働者」という彼自身のイラク軍基地体験ルポを読んだことがあるが、戦場ジャーナリストの本能なのか、危険な所、危険な場所へと積極的に潜入して行くその姿勢に、いつかはミイラ取りがミイラになるだろうと思っていたが、その予想ははずれなかった。
★高木京介。
プロ野球の熊崎コミッショナーは22日、巨人の高木投手を1年間の失格処分とする裁決を下した。
しかしなあ、昨年、野球賭博をやっていた巨人の3選手は事実上の永久追放だったが、今回は1年の謹慎だという。
バランスが取れないが、しかし巨人から契約を解除された以上、高木も事実上の永久追放と同じことになった。
それに高木京介は、他の巨人選手と共に違法な闇カジノにも出入りしていたという。その都度10万円程度の勝ち負けがあったというから、非正規の若い労働者の月給程度にはなるし、違法カジノと野球賭博となれば、常習賭博罪適用で刑事事件だな。
起訴するかどうかは検察の判断にはなるが、少なくても書類送検には該当する。
★シャープと台湾ホンハイ。
ホンハイは、当初の計画4890億円だった出資額を2千億円減額する意向をシャープに告げているという。
また、みずほ銀行と三菱銀行に対して新たに3千億円の融資を要求し、金利も引き下げるよう求めているそうな。
さらに、買収交渉が破談になった場合に備えた1千億円の保証金についても、ホンハイは支払いを拒否する姿勢を示しているという。
だったらそれってタダでシャープを乗っ取ろうとするということだな。
なぜなら今の交渉では、2890億円をシャープに注入すると同時にメガバンクから新たに3000億円の融資を引き出そうとしている訳だから、タダところか、逆に110億円の儲けになる。
シャープも日本のメガバンクもはめられたな。(笑)
(じゅうめい)