光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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ふたつのホーム

2008-03-30 21:28:03 | レイアウト・開運橋

 単純なエンドレスで構成されているJR線の駅は側線も待避線もない構造のためにホームや建物類の配置に比較的融通が利きやすい利点があります。又、サイズと線路の長ささえ一致していれば駅自体の差し替えも容易となっています。

 さて、このレイアウトで最初に高架駅を作った時、ホームを対向式にするか島式にするかでは余り迷わずに対向式を選択しました。理由は自分の頭の中にある高架駅のイメージが対向式ホームだったからというかなり単純なものによります。

 実際に対向式ホームの配置で作ってみるとホームの胸壁の部分にポスターや看板を集中させる事でそれなりに都会風のイメージとなりました。
 ビル街の中の駅としては電車が並ぶとまあまあ都会っぽい感じになりますし、ホーム上のフィギュアやアクセサリも島式よりリアルに見える様です。

 ところがこのまま竹取坂へ駅を移設してみると対向式ホームの構成だと妙に閉塞感があり、見晴らしも悪く観光地らしい雰囲気がスポイルされてくるのが感じられました。又、これは先に書きましたが、ビル街よりも建物の高さが低い駅前の町並みが高架の陰になりやすいいデメリットも感じましたが、これには対向式ホームゆえに胸壁が駅の外側ぎりぎりに張り出してくることも影響しているのに気付きました。

 本来のコンセプトでは同じ駅をリバーシブルでふたつの違う駅に見せる事によってスペースの節約を図るものでしたが、シーナリィが違ってくるとひとつの構造の駅でどちらにも似合うように作る事が出来ない事に思い至った訳です。

 結局新しい竹取坂駅では島式ホームを採用し、又、店舗などで高架下を塞がない構造としました。
 リアリティの面では多少辛い所もありますが(架線柱の配列など)駅前広場からホームを見上げると入線してきた列車の姿が良く見渡せます。特にカラフルな車輌が入線することが多い竹取坂の特長に合致した配置になったようです。
 
 当たり前の事かもしれませんが、周囲の風景に合わせた駅造りをする時は建物の雰囲気だけに限らず駅構内の配置や構成もある程度変える必要がありそうです。