光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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鉄道模型の趣味における「都会」と「田舎」に思うこと2

2014-12-24 16:10:13 | 思いつくままに・考察
 ふと思う事から
 今回もこのブログではよくある「酔っ払いのたわごと」ですので気に障る向きにはご勘弁を。

 以前にも似た様な事を書きましたが今回は少し切り口を変えて。
 以前お話は以下のリンクをご参照ください
レイアウトの嗜好に思う「都会といなか」のはなし

IMG_5478.jpg
 さて、折に触れて書いていますが私の住んでいる所は「自宅を中心に半径2キロ以上の範囲に線路がない」という画に描いた様な田舎です。
 町内に店と言えば10年前に開店したセブンイレブンが一軒きり。
 街の全面積の8割以上が農地と言って良い位のところで街灯のない道路も結構あるところです。

 当然ですが新品の鉄道模型一つ買うにも最低で片道6キロ、下手をすると20キロ以上をクルマで飛ばさないと手に入りません。
 ある意味不便さで言うと不便なことこの上ない環境です。

 ですがだからと言って今住んでいる所が駄目な所かと言うとそんな事もない訳で、普通に住む分には不満らしい所はあまり感じなかったりします。
(尤もそれは「自分のクルマを持っていれば」の話なのですが)
 よく言われるようなやれ「豊かな自然」とか「厚い人情」とか「素朴なライフスタイル」とか言った物とは別の意味で魅力のある場所ではあります。

 そこまで考えて思うのですが「鉄道模型の趣味に田舎と都会の差はあり得るのか」というのが最近少し引っかかっています。

 実を言うとこれまでの私の感覚からすれば「鉄道模型というのは基本的に都会人の趣味」というのが私なりの定説(笑)でした。
 前述した様に新品一つ買うにも近所にショップがあれば便利ですし値引きの大きい量販店でもあればかなりアイテムを揃える事ができます。
 なによりJAMとかのイベントはその大半が都会で開催される物ですから手軽に覗けるメリットは見逃せません。
 レンタルレイアウトも多く、そこでの同好の士との交流の機会が多く持てるのも大きな利点でしょう。
 或いは専門誌の編集部や出版元が近く、有名モデラー等の刺激が得やすいというのもあるかもしれません。

 それらの要素のほぼ全てが生活圏の中にあり手軽に触れるか、どうかすると向こうからやって来る。

 正に「田舎の勉強より京の昼寝」の感覚です。

 まあ、田舎ではまず難しいところではあるでしょう。
 その反面、田舎、或いは田舎者ゆえの強みというのも一方ではあると思います。

 端的に言うなら上述の条件全てに恵まれないゆえの「欠乏感覚」という奴がそのひとつではないかと。
 「欠乏感」というのはある意味「貪欲さ」の裏返しとも言えます。
 これが趣味以外の話なら何もないという事は不幸の一種であり、嘆いたり僻んだりしていれば感情がある程度満たされる事もあるでしょう。

 ですが、好きで続ける決意のある趣味の場合「不幸」というよりも「不便」というのが問題の本質なので「なければ作る」「欲しければ手に入れる」という動機づけが都会人より高くなりやすい気がします。
 ただ、動機づけが強いだけに「強欲なコレクター」とか「意固地なマニア」に成長する確率もそれなりに高そうですが(汗)
 (そしてそこまで成長してしまうとさっさと田舎から都会に出ていきそうな気もしますw)

 尤も何をするにもスマホを片手という現今の現状からすれば少なくとも情報面に於いて都会と田舎の格差は急速に縮まりつつある気がします。
 端的にそれを感じるのがネットオークションの世界で田園調布のお屋敷住まいだろうが岩手の山の中の団地にいようが入札する分には条件が一緒(あくまで機会に於いて、ですが)なわけです。

 ですから他のメジャーな趣味に比べてネットの普及で急速に変革してきた経緯のある鉄道模型の趣味に於いては都会と田舎の差というのはどんどん変質して行く様に思えます。