光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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今月のジャンクから・TOMIXの富士重工車

2017-03-12 05:33:11 | 車両・気動車
 今月のジャンク車から。

 「富士重工」というと一般にはスバルのクルマのイメージが強いと思いますが、富士重工としては船や飛行機も手掛ける乗り物の総合百貨店みたいなメーカーでした。

 当然鉄道関係も車両の製造などをしていた訳ですが、Nゲージのモデルで「富士重工」の名を冠したモデルは珍しいと思います。

 モノはTOMIXから出ていた「富士重工 LE-Car」
 近代型の二軸のレールバスで昭和末期から平成はじめにかけて雨後の筍のように出現した第3セクター鉄道の旅客用に製造されていたものです。

 この頃のレールバスはまだ二軸が主体だった頃。 
 TOMIXの二軸動力は香港製のキハ02以来絶えてなかったのですが、将来のバリエーション拡大を見越してか新型動力を奢っての登場となりました。
 カタログモデルとしては他に樽見鉄道のハイモ180というのがあり(これについては後述)今もカタログに載っていたと思います。

 今回行きつけの中古屋で1両500円でジャンク売りされていたものですが動力車の他にトレーラーと樽見仕様のトレーラーが同じ値段で置いていたので動力車としては結構なコストパフォーマンスではあります。

 件のLe-Carですが当初は目論見通りにあちこちの第3セクターに出ていた様ですが、鉄道事業そのものの頭打ち傾向に加えて信楽高原鉄道の事故などでレールバス自体の衝突安全性の問題がクローズアップされる等した事、2002年に富士重工が製造から撤退した事などから急激にその姿が見られなくなり現在では一部の小私鉄に残るのみとなっている様です。

 上述の樽見ハイモも現在は紀州鉄道に譲渡されているそうで。

 とは言う物の、うちの棚幡線なんかでは十二分に新鋭車臭いモダンなデザインで気を吐きます。
 ジャンクゆえに気になっていた走行性能もまずまずで、ドローバーを介して2連走行にも対応します。ただ140Rの側線進入ではS字カーブが曲がりきれず脱線が頻発。やはり2軸としては異様に長いホイールベースが祟っているようです。

 おまけにショップが検品をきちんとやっていなかったらしく台車周りからこんもりと埃が出てきたのには参りましたが(笑)

 そして件の樽見のハイモもトレーラーが入手できました。

 見た目だけは棚幡線も平成初め頃位にはずいぶん近代化した様な気が(笑)