光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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レンタルレイアウトの梯子で思うこと2

2018-09-30 05:51:37 | 思いつくままに・考察
レンタルレイアウトに思うこと、前回の続きです。

今回の企画の前に試走させている鉄道カフェを含めて4つのレイアウトを走らせてみた訳ですが、それらの成り立ちはどれもこれも個性的です。
鉄道模型専門店の併設型、民宿併設型、地元の総合模型屋さんの併設型、そして鉄道カフェとどれもコンセプトが異なる点がまず面白い。

もうひとつ特徴的なのはひとつを除いて「県外客が多い、または県外客がメイン」であるという点です。
確かに現住地の様な田舎の県ですと、地元客だけでレンタルレイアウトなどと言うのは商売として成立しないと思います(大体、ホビー量販店というものが全く存在しない上に地元の模型屋さんもここ30年の間にほぼ全滅に近い状態)

勢い県外からのお客をどれだけ集められるか、それだけの訴求力を持っているかが勝負どころになるのですがそこは一応「観光県」という事になっている当地のメリットがまず生きる所ではないかと。
普段から観光客が多く、他の観光地を回ったついでに立ち寄るというメリットが考えやすい事。これは同じ田舎でも私の故郷なんかでは難しい部分です。

それに、店そのものも後発のふたつを見る限りは意外に頑張っている印象です。
どこのご店主も商売とは別に趣味人としての拘りが感じられるので、少し会話しただけで鉄道ファンならごく自然に入り込んでいけます。こういうマンパワーの面もレンタルレイアウトには大事なのではと思います。

(まさかサイドビジネスで鉄道模型のキットを出すとは思いませんでしたし、秋葉原のホビー量販店に広告を出すなんてのも意外でした)

「泊りがけ故にやろうと思えば深夜運転も可(夜景付き)」とか「運転ついでに食事ができる」とか「購入した編成物をその場で走らせられる」とか、これらは考えてみれば都市部のレンタルレイアウトでは意外に少ないアドバンテージです。
(まあ、都会だったら隣接地の飲食店や旅館に不自由しないでしょうから)
人によっては「鉄道飲み屋」を期待する向きもあるかもしれません(笑)

前にも書きましたが、これらの店に休日、殊に連休時などに出かけると県外ナンバーの車が駐車場を埋めていたり、店内が近くの駅から来たと思しき撮り鉄ついでに来たような客でいっぱいだったりして地元民の私なんかが割り込むのを躊躇させられる事も多くなりました。

これらの客のリピートニーズをどれだけ拾えるかが今後のこの地域のレンタルレイアウトの成否を握る気がしますが、これだけあるならむしろこれらが一体化して周遊型のツアーでも組んだ方が相乗効果がありそうな気もします。
大概こうした所に来る県外客は車を使いますし。ツアーマップ片手にレンタルレイアウトのはしごをやって帰るなんてのもありかもしれません。

とはいえ、個人的な印象からすれば地元の鉄道模型ファンがこれで急増する訳でなし、これ以上の新商法も思いつけないでしょうから私の現住地に関する限り、レンタルレイアウトの数は既に上限と見ていいでしょう。
その意味からすれば、どこもこれからが正念場とは言えそうです。