光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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趣味の原点をふりかえる・ジャンク蒸気軍団のおもいで

2022-05-07 05:18:43 | 趣味の原点をふり返る
 今回は鉄道模型の趣味のターニングポイントになった出来事の思い出ばなしです。

 2008年の夏のある日のはなし。
 ここ一月ほど覗いていなかった近所の中古ショップ(鉄道模型の専門店ではありません)へ久しぶりに行った時、店の奥の鉄道模型コーナーをのぞいた時、ふとジャンク品コーナーの十把一絡げの袋詰めを見かけました。

 その中に何か懐かしい感じの車輌を見つけて取り出すと・・・
 KATOのD51・C62・C50・C11等が入った袋が並んでいました。更に隣の袋にもEF58と57が同じ様にして入っておりました。

 どちらも信じ難い様な値付けで。どうやら外箱がなかった事や前ユーザーがつや消し処理などしたのが安い理由だったようです。
 正直私はコレクターではありませんし、基本的に走らせるのが楽しみで買っているので多少の瑕は目をつぶります。
 実際、このラインナップは自分にもかなり(というか相当に)魅力的に映りました。
 結局その晩の夕食代まではたいて買い込んだ次第です(笑)

 帰宅して早速線路を走らせるとD51以外は全て走行可能であることが判明。
 一夜にして私のレイアウトに機関車帝国が現出したのでした。
 それまでの手持ちの機関車(この時点ではKATOのC58とTOMIXの9600くらいしかなかった)と合わせて並べると車両とレールだけで機関区みたいになります。

 今だから書けるのですが上記の機関車群のお値段は5両ひとからげで2500円。EF57&58のペアも1500円でした。ジャンク扱いとはいえ殆どが自走可能ですぐに走らせられたというのも有難かったポイントでした。

 このジャンク軍団を入手する前まではわたしの志向は小型電車中心、併用軌道付きの都市近郊風レイアウトでした。スペースの問題とか予算の都合などの要因もありましたが、いずれにしろ「大型SLの牽引する列車」というのは想定外だったのです。

 ですがたった5千円で7両も機関車が揃えられたというインパクトは大きく、その直後からお座敷運転中心に編成物の列車を走らせる様になりました。更に長じて編成物を走らせられるモジュール合体方式のレイアウトに大きく舵を切ってしまう始末。
 おまけに、これらのモデルが箱なしだったせいもあって、これらを飾るためのシーナリィまで欲しくなりあり合わせパーツで機関区風のセクションまで作ってしまいました。

 これらの車両は今も現役で走れますし、機関区風セクションも飾り台として依然機能しています。

 ですがもし、あの時これらの蒸機セットを見つけていなかったら、わたしの志向も今とは相当違ったものになっていたかもしれません。
 (少なくとも今以上に小型車嗜好になっていたであろうことは容易に想像できます汗)
 してみると、偶然とは恐ろしいものです。