光山鉄道管理局・アーカイブス

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「おとなの工作読本2・鉄道模型特集号」

2024-08-27 05:06:33 | 書籍
 先日の塩尻行きで1番の掘り出し物がこれでした。

 誠文堂新光社の「おとなの工作読本2・鉄道模型特集号」
 本書は2003年に上梓されたムックですが、2003年時点での鉄道模型の魅力を一冊に凝縮したような構成で非常に読みで(と使いで)のあるものです。

 冒頭の西村京太郎と加山雄三の鉄道模型ライフのインタビュー記事で鉄道模型ホビーの魅力を俯瞰して読者の関心を掴み、続いて当代著名な鉄道模型メーカートップのインタビュー紹介(専門誌はもとより入門書でも意外とこういう紹介をしているものは少ない)でメーカー毎のこだわりを伝える構成。

 この部分だけでも十分お腹がいっぱいになりそうなのですが、それに続いて石坂義久氏の「鉄道模型入門書、専門誌の歴史」が語られ、いのうえこーいち氏がHOを中心にしたゲージ論を俯瞰。小林健二氏の手になる金属模型工作の工具の作り方などよりディープな世界に読者を誘います。

 ですが本書の後半の白眉は前記の石坂氏による「Oゲージ交流3線式B形電機の作り方」(図面付き)松井大和氏の手になるパイクの制作法といった「鉄道模型工作」関連記事。
 とどめに当時の「模型とラジオ」で菊池文雄氏が執筆されていた「16番153系ペーパー車両の作り方」井上昭彦氏の「OゲージオシレーチングエンジンのライブスチームBタンク製作」の記事をそっくり復刻。

 極め付けは前にわたしも紹介した「紙で作る日本の蒸気機関車」からE10のペーパークラフトを型紙込みでそっくり復刻しているのです。

 つまり本書を買えば少なくともHOサイズのE10が作れるということでもあります(驚)

 これほど内容の濃い、読みでのある一冊がこれまで私の目に触れなかったのが不思議なくらいですが本書の上梓された時期が私が鉄道模型の趣味を再開する直前の時期だったからではないかと思います。
 もし、趣味を再開した後でこれを見ていたらわたしなら絶対に買っていた一冊ですから。

 わたし的には「名著」と読んでも差し支えない本ですが、これがたった110円で買えたのですから文字通りの掘り出し物。雨に降られまくった家族はともかく、わたし個人はこれだけでも塩尻まで出かけた値打ちは十分ありました。

 E10だけでもこの夏作ってみようかなと思っていますw
 (とか言いつつ相変わらず暑いのですが汗)


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