光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

KATOの313系2500番台

2020-02-08 05:43:43 | 車輌・電車
 この間紹介したマイクロエースのキハ91系とは順番が前後しますが、昨年暮れに入線した中古のKATO313系 2500番台をば。

 前に紹介した通り昨年暮れに近場の鉄道民宿の中古モデルコーナーで見つけた編成です。
 この直前位のタイミングでMODEMOの313系が入線していましたし、並べて見るのも面白い(それにこの手の列車は同系がすれ違っても違和感がない・・・むしろそちらの方が自然)かと。

 前ユーザーの扱いの関係で動力車の窓ガラスに接着剤らしい跡が少し残っていますが気にしなければどうにかなるレベルではあります。

 先日のレイアウトの試運転ではMODEMOの313と行きかう運転を楽しませてもらいましたが、Nゲージくらいのサイズだと走っているのを見ている分にはメーカーの違いとか微妙な造形の差なんてのはあまり気にならないものです。

 ですが静止した状態で二つを並べるとそれはそれで結構差異が見つかるのも確かです。

 模型としての設計年次とかメーカーの経験の差というのもありますがMODEMOの313では方向幕等が単にモールドで済まされ、幕の点灯もしないのに対しkATOのははめ込み式で勿論点灯できます。
(そのせいで行先幕の交換パーツがステッカーでなくブロック状なのでMODEMOの313に使えないというのは残念でした)
 MODEMOはステッカーを貼らないとおでこが少し間延びして見える感じもあります。
 その一方で屋根上でMODEMOがベンチレータを別パーツ化しているのにKATOは一体成型になっていたりします。

 同じプロトタイプでもメーカーの解釈の仕方によって異なる造形が成され、それがモデルとしての個性として成立している辺りはとても面白いと感じました。
(言い忘れていましたがMODEMOの313はスカートとパンタをKATO製にリペアしています)

 走行性はMODEMOの動力が本調子ではないので直接の比較にはなりません。やたらとノイジーでスムーズさに欠けますが完調品のキハ35やあさぎりはもうちょっとスムーズですからこれは単にこの個体の問題と思います。
 KATO仕様は「いつものようにスムーズな走り」としか書きようがありません(笑)

 幸いと言いますか、KATOのケースは3両収納ですが、まだ3両分の余白があるのでMODEMOの2連も一緒に収納できるという点で有難いです。

 それにしても最近は313系も増備がすすみましたし(以前TOMIXの仕様も入線しています)この系列も徐々に「偉大なる凡庸」の位置に近づきつつあります。

「鉄道『大百科』の時代」

2020-02-06 05:42:03 | 書籍
今回は久しぶりのケイブンシャの「大百科」ネタです。
南正時著「鉄道『大百科』の時代」(実業之日本社)

表紙を見て懐かしさに焦がれる向きも多いかもしれませんが、本書はかの「ケイブンシャの大百科」シリーズの中でも特に鉄道ジャンルに特化して当時の著者の南正時氏が当時の思い出とシリーズの俯瞰を記したものです。
更に当時の「特急・急行大百科」の人気記事「ブルートレイン『富士』同乗記」をそっくり再録しているというなかなかお得感の高い内容(笑)

元々「原色怪獣怪人大百科」からスタートしたケイブンシャの大百科シリーズは当初は特撮物を中心に展開していましたが徐々にスポーツや芸能、各種ホビーなどのジャンルを取り込みながら「子供のカラーブックス」並みのジャンルの広さを誇る一大シリーズに成長しましたが、その中でも鉄道物はごく初期の頃からラインナップされていて大百科シリーズを支える一大勢力に成長していました。

当時これらの大百科をきっかけに鉄道趣味に入り込んだ小・中学生は非常に多かったと思います。

ただ、私は当時は微妙にそれより上の年代だったのでリアルタイムでそれらにハマる事はありませんでした。が、弟が他の大百科と共に鉄道ネタも何冊か買っていたのを最近になって目を通し、その内容のわかりやすさと濃さに感心したものです。
乗車ルポなんかはビジュアル中心で子供にも分かりやすく鉄道旅の魅力を伝えてくれますし、当時の類書の一部にありがちな「子供相手だから」みたいな砕けすぎたキャプションや文章も思いのほか少なく、大人が読んでも楽しめるようになっているのも美点と言えます。

何よりも本書を読んでいると70年台後半から80年第前半にかけてのSLブーム~ブルトレブームにかけての出版側の熱気が手に取るように伝わってくるのが心地いいのです。
そしてこういう本は今読んでいても「何か元気をもらった様な気分」になれて嬉しいものがあります。
今の鉄道本は資料性こそ高いものの不思議と堅苦しさがつきまとう、或いは単なるマニアのスノビッシュな自慢話みたいなものが多い気がします。

それに比べて、構成上の穴や隙があるにしろ趣味の楽しさをアピールしようという勢いを感じさせるこういう本にまた出会いたい気もしています。

レイアウトを差し替える2020 試運転と一人運転会(汗)

2020-02-05 05:39:49 | クレイドルレイアウト
 先日コンバートを済ませたレイアウトで早速試運転を兼ねた今年最初の自宅運転会です。

 昨年暮れから入線させたマイクロのキハ91系、KATOとMODEMOの313系ふた編成、更にワールド工芸のD52を単機で走行させ、年越し運転とはうって変わったスケール感(笑)

 ですがいざ走らせてみるとMODEMOの313系は動力のくたびれ具合が半端ない。
 キハ91系は何両かカプラーが車体固定だった為にカプラーが首を振らず普通ならクリアできるR391カーブでも中間車が脱線しまくり。
 とどめにワールドのD52は走行中にメインロッドがすっぽ抜けて立ち往生w


 どれもこれも中古モデルで異様なくらい安かった奴ですから仕方ないですが、その都度リペアを繰り返しながらどうにか走らせました。
 普通だったら一度の運転でこれだけトラブルが連続したらいい加減腐るものですが、普段中古やジャンクばっかり買っているせいでwこういうのも味のうちと割り切れるのですからキャリアというのは恐ろしいものです。


 ごくたまに、ですが新車の段階でトラブルを抱えた個体というのに当たる事もありますし。

 それにしても、この種のトラブルは店頭の短い直線線路だけの試走ではまずボロが出ないものです。エンドレスで横方向の抵抗が加わる時とか、連続走行での負担がかかる場面で初めて問題が表面化するなんてのもよくある話。

 殊に今回はコンバートの直後なのでいつもより念入りに線路のメンテナンスをした後、チェック用の車両を走らせて無事を確認していますから尚更ボロが強調されやすいというのもあります。
 第一、トラックプランは単純なエンドレスで無勾配、ポイントなしですし。

 とまあ、朝からてんやわんやの末に夕方には試運転の運転会を完了。
 これから暫くはこのレイアウトがうちのメインラインになります。

NewDays 鉄道コレクション第二弾

2020-02-04 05:36:00 | 車輌・電車
 確か昨年の今頃だったでしょうか。

 JR東日本の事業者限定鉄コレが駅のNewDays(要するに駅の売店)で発売されるという情報を発売一週間くらい前にキャッチして、しかもその中にかねて欲しかった「701系盛岡色」があるという事で勇躍勇んで(と言うか泡を食ってw)一番近くの駅のNewDaysに駆けつけたのは。
 しかもお目当てを引くのに10回もバラを引いて結果として「結局箱買いするのと変わらなかった」という結果だったのも(大汗)

 そう言う思い出を昨年早々作ってしまったNewDaysの鉄道コレクションですが先日その第二弾がリリースされました。

 幸か不幸か今回は「私が目を三角にして突進する様な」アイテムは殆ど無いのでその点昨年より気楽ではありました(笑)
 前回はこのシリーズが鉄コレ初登場と言うのが5つくらいあった筈(そのくせ一部は他社からは普通に出ているラインナップ)でしたが今回は初登場は3つ。何れもが205系や701系の新色です。

 今回強いて欲しいと言えば単行でも通用するクモハ123-1(中央本線辰野支線)位なものだったのですがバラを引いて早々と当たりが出たのは幸いと言えば言えます。あとはもう1両くらいあってもいいかなと思っていた小海線のキハE200-1(通常品の機番違い)。
 これも割合楽に引けました。昨年よりも気楽なノリで引いたのですが、私の場合どうもそう言う時の方が割合あっさりと当たりを引けてしまうようです。

 昨年やった様に「通勤時間帯でもがら空きなホームの待合室で駅の夜景を借景に記念撮影」と洒落こめました。
 ここは駅ビルでもあるので帰りがけに晩御飯のおかずを買って田舎の家に帰宅。

 こんなテツドウモケイの買い方というのはちょっと前では考えられなかった事ではあります。
 なお、他に引いた先頭車コレクションみたいなの(決してハズレと言う訳ではないのですが)については追々紹介する事もあろうかと思います。

「レイアウトBOOK」とスタンプラリー(笑)

2020-02-02 05:42:36 | 書籍
 昨年クリスマスのイベントでの購入品とそれにまつわるはなしから



 会場に着いて中を見て回った折、たまたますれ違った幼児連れのお母さんが手にしていた本の表紙に目が止まりました。

 その本というのが「TMS別冊 レイアウトサロン」!

 TMSの別冊というと昭和30年代の16番のレイアウトを語る上では外せない古典的な一冊なのですが、それを幼児の母が普通に持ち歩いているというのに驚きました。
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 よく見ると会場の一角にTMSやとれいんの古書が段ボール箱一杯に詰まった一角がありどうやらそこで入手したものの様子。

 早速そこで何冊か物色しレジに持っていこうとすると

「お客さん、それ、違います」の一言が。

 実はそこの雑誌類は「会場内のスタンプラリーの景品」でスタンプカードを一杯にしないともらえないとの事なのです。

 慌てて入場時にもらったスタンプカードを片手に会場内を駆けずり回りスタンプを満杯にしてきました。いい歳をしたおっさんが目を血走らせて(というのは大袈裟ですが)スタンプ台を探し回る姿ははっきり言って異様の一言だったと思いますw


 そうやって入手したのはTMS選書の「レイアウトBOOK・1」です。

 本書は昭和50年代の16番とNのレイアウト記事から厳選された記事をまとめたものです。個人的な目玉は「ちくま鉄道」と「TSCレイアウト」の二大16番大レイアウト。
 かつてTMSを読み始めた頃に幼心にインパクトを受けた記事でした。

 他にも今では殆ど見なくなった16番の庭園鉄道やら欧州風に統一されたシーナリィのNゲージレイアウトなどが目を惹きます。あの頃は16番やNといえどもかなり自由な発想のレイアウト作りがなされていた事が今の目で見てもかなり新鮮でした。

正月の入線車から・ワールド工芸のD52

2020-02-01 05:40:14 | 車両・蒸気機関車
 わたし的に今年最初の秋葉行きで1番のサプライズがこれでした。
 ワールド工芸のD52。

 普通このメーカーの完成品は少なくとも2万や3万、蒸気なんかだとどうかすると5万10万当たり前の世界で私ごときには到底手が出ないのですが今回は税込でも1万円を切る値の出物を見つけました。
 当然当鉄道初の「ワールド工芸製の蒸機」という事になります(ひょっとしたら「空前絶後」になるのかも汗)

 種明かしをすると今回のモデルはKATOの旧式D51動力を使ったキットメイク品だった事が安価だった理由のようです。現行のKATO蒸気はファインスケール化が進みD51もその例に漏れませんが、旧式モデルは実際より大きめにスケールアウトされた物だったので、その動力を流用するこのD52も今のモデルと並べると巨大さが目立ってしまうのです。


 店員さんは走行性にも難があると言っていたのですが、旧式動力としてはまあ普通の走りでした。

 D52はワールド工芸の初めての蒸気(車体のコンバージョンキット)でもありますからその意味では骨董品的な性格もあるのですが、それを差し引いても割合端正な造形で細密さが出しゃばる事もなく、それでいてブラスの質感が生かされた造りは今見ても結構魅力的に映ります。
 エッチングの都合で一部のパーツが平面的になってしまったものもあるのに、それすらもが一種の味として許せてしまう説得力を感じてしまう辺り、わたしも洗脳されていますね汗

 わたしも以前KATOのC62の上回りとモータを抜いたD51の下回りを組み合わせて「重連用のD52のようなもの」を作った事があるのですが、それと比べるとまるで天と地ほどの違いですw(大体うちのは「顔がC62そのまんま」という致命傷があるのですが)

 ともあれ、うちの機関区では旧スケールのKATO蒸気はまだ現役なので違和感なく溶け込んでくれそうです。
 それにしても昭和50年から待たされっぱなしで最近ではカタログの予定品からも落とされているD52ですが、もし90年代頃にKATOがこれを製品化していたら、これによく似た雰囲気になっていたのでしょうか?
 今回のモデルを手に取ってみるとふとそんな感慨にふけってしまったりします。