光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

鉄道ミステリとテツドウモケイ 番外編「ロンドン指令X」

2022-10-08 05:19:27 | 映画・テレビ
 今回はTVのミステリドラマと鉄道模型ネタの番外編です。

 紹介するのはゲーリー&シルビアアンダーソンの手になる特撮スパイアクションドラマの「ロンドン指令X」
(1969年 放映はNHKにて1970年)

 (講談社「TV映画ヒーローメカ超マシーン大事典」22P より画像引用)
 本作はサンダーバードで有名になった「特撮人形劇」の中でも後期の作品ですが、地上波の放映が本放送のみで40年以上再放映がなかった(21世紀になってからCSで再放映されました)事と作風がサンダーバードに比べて地味極まりなかった事から、今ではなかなか顧みられる事のない作品と思います。

 opのナレーションはこんな感じです(ナレーターはおそらく中江真司)

 静かな田舎町の教会。

 この窓に立つ穏やかな顔つきのスタンレー神父が、実はイギリス情報部の特捜員であることは、誰も気がつくまい。

 しかし、ひとたびロンドン本部から指令Xが飛ぶと、スタンレー神父と助手マシューは秘密兵器ミニマイザーを頼りに、恐るべき国際犯罪網や、スパイ組織の中に敢然と飛び込むのだ!


 このように内容は普通にスパイアクション物なのですがSF的な要素は「人体を縮小して諜報活動を行う」くらいなもので、派手さはないものの不思議とアダルトかつウィットに満ちた小品という印象の作品でした。

 さて、この話のどこに鉄道模型が絡むかと言いますと、第5話が「列車消失に絡むアクション物」を扱っている話という点なのです。

 巨額の古紙幣をロンドンから郊外の処理工場に運ぶため、専用の現金輸送列車が仕立てられ運ばれる事になった。
 しかし鉄道側の警備責任者を首魁とする強盗団は現金の強奪を目論み、トンネル内で分岐する今は廃線となっている支線を使って現金を列車ごと盗み出す作戦にかかっていた。

 かねて彼らの存在を警戒していたスタンレー神父はミクロ化して貨物のアタッシェケースに忍び込ませていた助手・マシューと共に列車に乗り込み、警備にあたるのだが・・・


 というのが大まかなストーリーです。
 本作が制作される少し前にイギリスでは現金輸送列車を襲撃して25億円を強奪する事件が実際に起こっており、これにドイルの「臨時急行列車の消失」の要素を絡めた物が本作と言えます。

 画面的な見どころはなんと言ってもミニチュア(というか鉄道模型)を駆使した「列車の暴走シーン」
 スーパーマリオネーションと呼ばれたこの種の人形劇のシリーズはサンダーバードをはじめ何本か作られていますが、全編鉄道を舞台とした物は案外少ないのです。

 元が人形劇の世界の表現なだけにミニチュアの列車描写は基本的に違和感がない物ですが、走行シーンを眺めていると「レイアウト(というかモジュール)が主役のドラマを見ているような錯覚」を覚えるのがなんとも(笑)
 基本的に線路周辺のシーナリィしか表現されていないので視覚的な奥行き感に欠けるところが却って「レイアウトっぽさ」を感じさせてくれますw

 信号所をはじめとするストラクチャーやアクセサリがカットによって使いまわされている所なんかも何かレイアウト的です。

 現金輸送列車はおそらくプロトタイプのないオリジナルの単行車両と思われますが、自動車のミニチュアとの絡みで大きさの違いに違和感を感じるカットが一瞬あるので、車両自体は事によるとHOかOOの模型をベースにしたものかもしれません。

 今回のはCSでの再放映を機会に何の気なしに見始めたシリーズなのですが、案外な拾い物でした。

今日だからできたこと

2022-10-06 05:15:42 | クレイドルレイアウト

 昨日は平日休だったのですが、ご存じの通り台風14号の通過に伴う荒れ模様の天気で朝から蟄居を強いられました。
 その間、上述のネット接続のトラブルについてプロバイダと電話のやり取りをしていたのですが、昼前にはそれもひと段落着き風雨の昼下がりと相成った訳です。

 そんな訳で最初はぼんやりと昼寝でもするつもりだったのですが、そこでふと気づいた事が。
 ここ2か月ほど平日休日を問わず、休みの日は暑さとわたし自身の汗っかき(実際、発汗はかなり体力を消耗します)のせいで大掛かりな活動がほとんどできませんでした。
 ですから精々がデスクトップで出来る工作どまりの事しかできなかったのですが、今日は台風に伴う風雨ゆえに室外で気温が20度前後、室内でも25度を下回っていたのです。

 ならば、かねて涼しくなってからする積りだったレイアウトの改修準備の第一段階をこの機会に前倒しして行おうと思い立ちました。

 と書くと大袈裟ですが今回の作業は「壁に密着してセッティングしていたレイアウトを部屋の真ん中に移動させる」事でした。
 これはかねてからの懸案だったものです。
 元々うちのメインレイアウトは「どの方向から見ても楽しめる様にシーナリィを設計していた」のですがレイアウトが小さいうちならまだしも、拡張に次ぐ拡張の末に巨大化したサイズを持て余してしまい結果、壁付けで配置せざるを得なくなった事情がありました。

 当然壁側からはシーナリィが眺められないのでストレスが溜まる事夥しい。加えて壁側に線路を寄せてしまう形になった為にレールのメンテナンスが満足に行えない問題も加わりこれもストレスになった為にここ数年メインのレイアウトの運用が停まってしまっていたのです。

 幸いと言いますか、この秋から家族の構成変化に伴う部屋の整理が始まったのを機に現在のレイアウト置き場が一部屋丸ごと使えるめどが立ちました。そこで壁付けしていたレイアウトを部屋の中央に配置換えする計画を立てていたのです。
 雨の平日休に伴う気温低下で予定より早く取り掛かれたのは有難い事です。

 ただ、元々のレイアウト収納フレームが頻繁な移動を想定していない物なのでキャスターも何もなし。人力でひたすら徐々にフレームを移動させる作業は昼前から始めて試運転列車が走る事には4時を回っていました。それでも予想よりも汗をかかなくて済んだのですから荒天の功名かもしれません。

 現在収納されているモジュールレイアウトの壁側は眺める事を想定していないのでスタイロ丸出し線路直置きの状態です。とりあえず適当にビルを並べてごまかしましたが、レイアウトの配置が換わった以上こちらにもいずれ手を加える予定です。


 とりあえず第一段階は完了。
 いったん下したメインレイアウトも彼岸明けをめどに再収納に向けた第二段階にかかります。

KATOのHO版キハ65

2022-10-05 05:13:23 | 車両・16番
 先日の秋葉行きの戦利品から。

 半年ほど前に現住地の中古ショップでKATOの16番スケールのキハ58系の3連を入手したはなしを上げましたが、その際に頂いたコメントでキハ65に触れた部分があり、それ以来そのモデルが気になっていました。

 わたしの故郷である東北地域ではキハ58系は珍しくないのですがキハ65は殆ど(あるいはまったく)走っておらず馴染みの点では薄い存在でした。
 ですがだからと言ってキハ65が嫌いだったわけではなく、むしろキハ40系を思わせる二段のサッシをはじめとする個性に惹かれていたのも確かです。

 因みに現住地ではかつてキハ58系メインの急行列車が設定されておりその中に1両か2両キハ65も併結されていました。
 このようにキハ65系だけの編成というよりもキハ58や28に混じってこっそり繋がっているキハ65も編成のアクセントとして面白い存在だと思います。

 今回のアキバ行きでは多くの中古ショップを巡る積りでしたが、その目的のひとつがキハ65の出物を見つける事でした。
 複数の中古ショップをはしごできるような場所はわたしの行動範囲ではアキバか中野、新宿くらいしかありません。中でもアキバの中古ショップの集中率はずば抜けているので「これだけあればどこかに1両くらいあるだろう」という虫のいい考えで臨んだものです。

 結果、
 制限時間内に7,8軒回ってようやく1両見つける事ができました。
 つまり、7,8軒目で見つけた訳で、これを見つけるのに随分歩き回った気が(大汗)
 中古モデルを指名買いで探すなんて余程のメジャー形式でもない限りアキバと言えどもなかなか難しい(見つけるにしてもそれなりに汗をかく)という事を再認識させられるツアーでした。

 まあ、それは置いておいて、

 前面はキハ58の平面窓に対してキハ65の前面窓はいわゆるパノラミックタイプなので編成の先頭に立てるにしろ中間に混ぜ込むにしてもいいアクセントになるのは間違いありません。

 その他の造形自体もキハ58に準じる物で細密度に関しては不満はありません。
 いずれにしても入線できたのは嬉しいものがあります。

久しぶりに秋葉原に行く

2022-10-04 05:58:54 | 旅行・探訪・イベントなど
 今回はわたしにとって久しぶりの一大イベントのはなしです(笑)

 思えばこの夏は昨年、一昨年以上にコロナ禍に振り回されっぱなしでした。
 いや、コロナ禍が始まって以来夏に限らず年中通して遠出にあまり縁のない時期だったと思います。
以前は年に何度か行っていたアキバ行きも当然中断の憂き目を見ており、心の隅でそれがストレスの種になっていたのは否定できません。
 加えて今年はJAMにも行けなかったのですからなおさらのことです。

 たとえ買い物はしなくても、そこの賑わいや活気といった空気に触れるだけでも結構元気になれていた様な気がしますが、こういう形で秋葉行き自体の中断が続くと妙に沈んだ気分になってしまいます。

 が、先日の平日休は天気は良し、更に現住地や東京の感染者数もここに来て徐々に落ち着きを取り戻しつつあるようです。
 そんな訳でS660を駆って久しぶりの秋葉原行きを敢行する事にしました。

 今「久しぶり」と書きましたが、わたしが最後に秋葉原を訪問したのは2020年の2月。まだコロナ禍が海の向こうの出来事に感じられていた時期です。あの当時は日本での感染者が初めて確認された前後の時期でもありました。

 ですから今回は2年7か月ぶりという事になります。
 往復に鉄道を使わずS660を使ったのは未だに公共交通機関を使う事が躊躇われたからですが、この辺りまだまだ感染対策に気を使わなければなりません(あくまで個人の事情ではあるのですが)
 
 今回は首都高4号線から中央環状線を経由して神田橋ランプから一般道へ、古書街を横目に見ながらヨドバシの駐車場に車を持ち込むパターンです。これが電車なら総武線か山手線で駅へ下りれば一発で電気街なのですが、殊車を使うと大概の場合駐車場からそれなりに歩かされるのが難です(ついでに駐車料も高い)

 久しぶりに覗く秋葉原は相変わらずの印象。残暑が残るとはいえ、9月ともなるとそこそこ空気にも爽やかさを感じました。
 流石に2年半以上経過していますから店の入れ替わりや消長を感じる場面もありましたが、全体として前の時とあまり変わらない所に妙な安心感を感じます。
 (流石に「とらの●な」が閉店していたのには驚きましたが)

 前回の訪問までわたし的に「アキバの昼食」として不動の地位を占めていた「富士そばの富士山盛り」も2年半ぶりの実食です。
 そばを3玉も使うもりそばですが以前はそれでも上京の度に完食したものでした。
 久しぶりに見る富士山盛りも最初は「あれっ?こんなに多かったっけ!?」と感じる分量だったのですが、いざ箸を付けるとあっという間に完食してしまいました(笑)

 尤も、コロナ禍を警戒して尤も客の少ない時間帯を選び短時間で食べてしまう忙しなさは、前回までとは異なるところではあります。

 目抜き通りは平日という事を差し引いても、人通りは心持ち少な目。
 ですが「萌えの街」としての秋葉原の本領は相変わらずのようです。
 
 とはいえ今回の戦利品は萌えとはまるで逆な代物ばかりだったりするのですが(笑)

 それらについては次回以降にでも。

GMの「映画館」リリースに驚く(笑)

2022-10-02 05:51:20 | ストラクチャー
 今回はストラクチャーネタです。

 コロナ禍からこのかた昨年、一昨年は街がひとつできる位の勢いでストラクチャーキットを消化していたものですが、今となっては流石に積みキットの消化もひと段落しています。

 何しろブログを読み返してみたら今年に入ってからのストラクチャー記事は3月の帰省の折に持ち帰った頭端駅のはなしだけで、しかも製作記事ではありません。

 ですから今年はストラクチャーを手掛ける事も無いだろうと思っていたのですがそんな矢先に意外なダークホースに巡り合うのですから世の中はわかりません(笑)
 先日GMから久しぶりにリリースされた新製品で「格納庫」と共にリリースされた「劇場(映画館)」を入手したからです。

 当のGM自身が宣伝している様に80年代に一度製品化が予告され、試作写真までカタログに掲載されながらこれまでリリースされなかったキットが40年ぶりくらいにリリースされたといういきさつの一種「ロマンを秘めたモデル」という事も言えそうです(笑)

 実はこのキットは元々既に製品化されている「バス営業所」の本屋を転用し前面部だけを差し替えたもので当時の試作写真もそのことを示唆させるものでした。
 この点については以前当ブログでも考察した事があります

2020年2月21日掲載 GMのバス営業所キットで思いついたこと
 
 その時はまさか2年後にGMから本当に映画館がリリースされる事になろうとは夢にも思いませんでした(爆笑)
 要はそれくらい製品化が唐突且つ意外なタイミングだったという事です。

 当鉄道のレイアウトには小規模ながら「映画館通り」が作られていますから、その中の建物の差し替え、或いは拡張用にこのキットを使う確率は高いのでさっそく飛びついてしまった次第です。

 実際の工作工程については次回以降に。

10月1日で101系のはなし(笑)

2022-10-01 05:08:43 | 車輌・電車
 月が替わり10月という事で久しぶりに日付の語呂合わせネタから。
 10月1日なので101系・・・って8月に取り上げたばっかりではないですか(大汗)

 なので前回と被らない所を選んで書きたいと思います。


 実を言いますとわたしが模型の101系に初めて触れたのは鉄コレの「秩父鉄道への譲渡車」でした。
 モノトーンのボディカラーの国電に慣れた目からするなら「けばけばしい厚化粧」にも見えない事は無いのですが、国鉄時代とはまた違った佇まいはまたこれはこれで面白かったのも確かです。

 特に新塗装の仕様の前面窓のブラックアウト化はなかなか面白いアイデアだったのではないかと。

 変わり種というと秩父に負けないカラーリングなのが南武支線仕様の101系。
 川越線の103系並みに屋根上にどっかりとクーラーを載せた姿には独特の凄みすら感じます。

 KATOの総武線仕様が入線したのはその翌年の事でした。
 但し増結セットで動力が入っていなかったのが残念でしたが、当時最新の造形で再現された101系はなんだか「103系よりも豪華に見えた」のも確かです(103系の方はこの時点でも30年選手くらいの旧モデルでしたから当たり前かもしれませんが)

 わたしの印象として101系というとオレンジ色か黄色を連想するのですが、前に紹介したGMの仕様と並んでKATOの黄色い101系も可愛げこそない物の好みのカラーリングでした。

 「黄色い101系」とくればこれも外す事ができません。
 わたしが初めて乗った「私鉄の通勤デンシャ」が西武の101系でした。
 昭和の終わり頃、遊びや何かで上京する度に練馬在住の友人のアパートに泊まり込んだものですが、池袋からの黄色い通勤デンシャに故郷では得られない「大手私鉄の電車の独特のノリ」を感じ取って都会の凄さを思ったのも今では思い出になりました(笑)

 なんだかんだ言って101系の思い出は結構出てくるものですねw