「定年って生前葬だな。・・・(中略)・・・六三歳、定年だ。」で始まるこの本を読み始めた。
いつもは、読んでから書くのだが、この出だしは、今の自分と重ね合わせてしまったので、読み始めのところで書いておく。今日は、奈良での障害者問題の研究会の五〇周年の記念の集いがあった。その研究会の結成から二〇年後、一九八八年、奈良の大学にきたのだが、その年度で「昭和から平成」へと変わった。そして、三〇年を経た今年、六三歳。六三歳の時に、平成から新元号にかわるということになる。
今日の集いには、なにか複雑な思いを感ぜざるを得ないものがあった。静かに、フェードアウトしていきたい。