みなさんこんにちはtatuakiです(^-^v
さあ下呂市も本格的に寒くなってきました。寒くなったら温泉の出番です、下呂温泉へお越しください。
さて、昨日のサイエンスゼロは題して「生物農薬」でした。
作物の三分の一は害虫で消失してしまっていると言います。そこで生物農薬、ちゃんと農薬指定されています。
ナミテントウと呼ばれるテントウムシを使います。
このテントウムシは飛ぶことが出来ません。そこに居ついてもらわなければなりません、そこで飛ばない事が重要なんです。
まず、テントウムシから飛ばない個体を探します。丁度サラブレットの馬を作るようなものです。個体ごとに100mくらいしか飛ばない野生のテントウムシを探し出します。飛ばない雄雌を交配して繰り返してきます。そのため30世代目で遂に飛ばないテントウムシが誕生しました。
しかし商品化まではまだまだです。
何と飛べる個体が混じっていたので飛ぶ能力が回復したのです。飛ぶ飛ばないは見分けがつかなかったのです。そこで厳密に選抜して見ました。
幼虫から畑にばらまきます。幼虫からアブラムシを食べてくれます。
外に影響は与えるのか?と言うと外の飛べる個体と交配しても飛べない遺伝子は劣性遺伝なので飛べないテントウムシが増えることはないと考えられます。なので生態系に影響はないと言えます。
他にも線虫やカビ、中にはカメムシなども生物農薬の候補に挙がっています。
遺伝子組み換え生物を野外では使いにくいと言う理由もあります。
そこで遺伝子に直接働きかけるRNA干渉と呼ばれる技術があります。メッセンジャーRNAなどの動きを止めてやれば良いと言う考え方です。しかしテントウムシの羽根は外敵から守ってくれています、羽があって飛ぶ能力が無いテントウムシも成功しています。これは遺伝子組み換えではありません。
しかし、高校生が研究したという事例もあります。テントウムシの羽根を接着剤で止めると言う技術があります。一見簡単そうですか、直ぐに離れてしまいます。そこでグルーガンで止める方法が良いと分かりました。掃除機の吸引力を使いテントウムシの動きを止める事に成功しました。
接着剤は暫くすると離れてしまいテントウムシは飛んで行ってしまいます。
テントウムシにも優しいんですね。
以上が内容でした。
しかし、画期的な技術だと思いますが、単純に飛ばないテントウムシなんてかわいそう。
なんてね(^_^;)
人類に貢献したテントウムシと思えば名誉なテントウムシなんではないんでしょうか。
そりでは今週も頑張りましょう。
そりでは(^-^