田舎に行くとあちこちにコイン精米所がある。たいてい余った米ヌカが、「ご自由にお持ち帰りください」の張り紙とともにどっさり置いてある。我が家は京都市内だが比較的田舎っぽさが残っている地域でコイン精米所もちゃんとある。農家は米をモミか玄米で保存し必要なときに精米するから、コイン精米所をいくつかあたれば年中ヌカは手に入る。稲刈り時期の秋は特に多いような気がする。
米ヌカはヌカ漬けや肥料、洗剤の代用にといろいろ使い道があり、ビンボー生活には欠かせない。我が家でももらって帰って、ドボ漬け(京都ではヌカ漬けのことを“ドボ漬け”という)作りに、家庭菜園の肥料に、食器洗いに使っている。生協で米ぬか石鹸というのを売っていたが、ヌカそのままでも十分油汚れも良く落ちる。たぶん、合成洗剤のように油分を包み込むのではなく吸着して取り去るのだと思う。他にも私の知らない使い道がまだまだありそうだ。よく乾燥させればコタツやアンカの燃料にもなりそうだ。どなたか他にも良い使い道をご存知だったら教えてください。