WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

幸せの丹波黒豆?

2007年10月14日 | 今日の出来事
 yuyuさんからいただいた丹波黒豆(一昨日のブログの「紫頭巾」は間違い。私の知識不足でした)も教えていただいたとおり、「煮立ってから2分」を守って茹でるとその通り、とてもおいしく茹で上がった。普通の枝豆もそうだが、茹ですぎると鞘が割れうまみが逃げてしまうようだ。鞘の中の薄皮?も剥がれて豆をせせるときに食感を邪魔するものだが、それもない。この「2分」がポイントなのだろう。茹で湯に塩を入れないのも、沸騰温度が高くなりすぎなくて茹で具合に良いのかもしれない。
 
 さて、普通の枝豆は、一鞘に豆3つ、丹波黒豆は一鞘に豆2つが標準だと聞いた。比べてみると確かにそのようだ。yuyuさんからいただいた丹波黒豆も大半が豆2つまたは1つだったが、1個だけ豆3つのものがあった!四葉のクローバーのように幸せを呼び込んでくれるのだろうか。期待をもっていただいた。

日本の米

2007年10月14日 | ビンボー技

 一昨日、昨日と大江で米を作られているyuyuさん、OZWさんから丹波コシヒカリをいただいた。早速今日、昼はyuyuさんの米と丹波黒豆、夜はOZWさんの米を試食させていただいた。お米はどちらも炊き上がりに米が立っていてツヤがあり、もっちりとして噛むほどにコクのある甘さが広がってとてもおいしかった。
 ふだんはオカワリをしないムスメ達も珍しく、「おいしくてご飯だけでも食べられる」オカワリをした。yuyuさん、OZWさんありがとうございます。

 さて、今日のNHKスペシャル、「ライスショック! 世界がコシヒカリを作り始めた」前半。台湾の食糧商社の社長の行動を追いながら世界の米事情をリポートしていた。

 アメリカでは、おなじみのあの超広大な農場で巨大なトラクターを使って大量のコシヒカリを作っていた。10kg1,500円、アメリカの米生産農家は日本の米輸入自由化を今か今かと待っている。その米産コシヒカリを試食した商社社長は、「日本のコシヒカリとかわらない、驚いた」と言っていた。
 コシヒカリは作るのが難しい、寒暖差が大きくないとおいしく作れない、と聞いていたがそうでもないようだ。中国では独自に気候に合ったコシヒカリを品種改良して作っているらしいが、遺伝子組換えお手の物のアメリカもそうなのだろう。だとしたら農産物にも工業特許を適用してくるアメリカに対して日本は甘すぎはしまいか。

 中国のコシヒカリはなんと10kg750円!すでに米輸入を自由化した台湾では、米、中、タイなどの米が出回り、地元農家は大打撃を受け、生き残った農家も米卸会社の言いなりに計画生産するしか生き残りの道は残されていない(それって政府が企業に代わっただけの社会主義じゃないの?)。 
 台湾の高級寿司店。新潟コシヒカリを使った寿司は昼食でなんと3万円!金持ち相手に商売しているそうだ。商社社長は、日本のコシヒカリは世界の金持ちに売り、米中の安いコシヒカリを日本人に売りつけて儲けようと企んでいる。

 日本の食糧自給率が先進国中最下位の40%以下というのは誰でも知っている。番組では、学者サンに「日本はコストのかかる食糧自給率100%などを目指すより、工業製品を売って世界から食糧を買えばいい」などと相変わらずの能天気な発言をさせていた。この学者は、主食の米ではなく総食糧自給率を念頭においた文脈で発言していたはずだ。その発想自体安直で危険だとは思うが、本番組のテーマは米である。なのにそれを米の自給率にすりかえて論点を誘導するような番組構成はいかがなものか。

 番組の言うように、食糧は安全保障上の戦略物資だ。私は、食えもしない戦闘機やミサイルなどより、食糧確保はエネルギーと並んでよほど大切な安全保障だと考える。明日の後半では日本側の対応についてのリポートも放送されるようだ。注目して見てみたい。