木津川市教委は16日、幻の古代寺院「神雄寺」跡とされる京都府木津川市の馬場南遺跡(奈良時代中期~後期)で新たに同時代の柱、礎石などの塔跡が見つかったと発表した。同遺跡ではすでに仏堂(本堂)跡や礼堂(礼拝堂)跡が確認されており、今回の発見で寺の主要な建物跡がそろい、全体像が明らかになった。
塔跡は本堂跡の西約35mから出土。基壇のない特殊な構造で、塔の下部は一辺1・8m。中央の心礎を含め花崗岩の礎石が計3個残っていた。遺構の規模から高さ約10mの三重塔ないし五重塔があったとみられている。
心礎周辺では焼け焦げた粘土の塊も複数見つかり、心柱を箱状の粘土壁で囲んだ上で、興福寺(奈良市)の五重塔のように、方角を司る弥勒、薬師、釈迦、阿弥陀の「四方仏」が祀られていた可能性もあるとしている。ほかに、和同開珎も出土した。
現地説明会は19日午前10時、11時、午後1時の3回開かれる。
[参考:共同通信、産経新聞]
過去の関連ニュース・情報
木津川市・馬場南遺跡
塔跡は本堂跡の西約35mから出土。基壇のない特殊な構造で、塔の下部は一辺1・8m。中央の心礎を含め花崗岩の礎石が計3個残っていた。遺構の規模から高さ約10mの三重塔ないし五重塔があったとみられている。
心礎周辺では焼け焦げた粘土の塊も複数見つかり、心柱を箱状の粘土壁で囲んだ上で、興福寺(奈良市)の五重塔のように、方角を司る弥勒、薬師、釈迦、阿弥陀の「四方仏」が祀られていた可能性もあるとしている。ほかに、和同開珎も出土した。
現地説明会は19日午前10時、11時、午後1時の3回開かれる。
[参考:共同通信、産経新聞]
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