歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

福岡県筑前町・薬師ノ上遺跡 弥生の硯 文字使用か

2017年11月15日 | Weblog
 弥生時代中期~後期の薬師ノ上(やくしのうえ)遺跡(福岡県筑前町)で、弥生時代では初めてとなる完全な形の硯(すずり)が出土していたことが、同町教育委員会の調査でわかった。
弥生時代の日本で文字が書かれていた可能性を示す発見としている。
 硯は2003年に集落跡から出土し、用途不明の板状石製品とされてきた。長さ15・3cm、幅6・3cm、厚さ0・9cmで、真ん中で二つに割れている。朝鮮半島で出土した硯と同じ砂質頁岩(けつがん)製で形などが似ており、硯と判断した。一緒に出土した土器などから、1~2世紀のものと推定している。
 田和山遺跡(松江市)や三雲・井原(いわら)遺跡(福岡県糸島市)に続く弥生すずりの発見で、墨が残る完全な形での出土は初めて。
[参考:2017.11.9西日本新聞、2017.11.14朝日新聞、2017.11.15読売新聞]

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 弥生硯



キーワード: 弥生硯、薬師ノ上遺跡




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富田林市・廿山南古墳 重層ガラス玉は西・中央アジア産か

2017年11月15日 | Weblog
 富田林市教育委員会は14日、同市の廿山南古墳(6世紀前半)から平成13年に出土した副葬品の「重層ガラス玉」を奈良文化財研究所(奈文研)と共同で成分分析を実施した結果、西アジアから中央アジアで生産された可能性が高いと発表した。
 重層ガラス玉は直径約3ミリで、昨年から18点を調査した。1点は7つのガラス玉がつながったような「7連」(長さ約11ミリ)。
 ガラス玉内にある金属箔については、成分分析で改めて銀の成分を確認した。
 ガラスは植物灰タイプのソーダ石灰ガラスであることが新たに判明し、産地については、現在のトルクメニスタンやパキスタンなど西アジアでもやや東の地域から中央アジアの可能性が高いとみられる。
 調査された重層ガラス玉は、28日から来年2月28日まで近つ飛鳥博物館(河南町)で展示する。
[参考:共同通信、産経新聞]

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 ガラス
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奈良市・富雄丸山古墳 円墳では国内最大になる可能性

2017年11月15日 | Weblog
 奈良市教育委員会が15日、奈良市丸山1にある古墳時代前期の円墳・富雄丸山古墳(4世紀後半)を測量したところ、円墳では国内最大である可能性が高まったと発表した。
 同古墳は富雄川の西岸の高台にあり、1972年の発掘調査では直径86mで2段築成の円墳と報告された。
しかし、航空レーザを使った3次元測量を行ったところ、1段目と見られる墳丘が確認され、この結果、これまで国内最大の円墳とされてきた行田市の丸墓山古墳(直径105m、6世紀前半)を上回る直径110m前後になる可能性が高まった。
 なお、富雄丸山古墳に次ぐ4世紀代の円墳は岡山市の小盛山古墳(直径95m、4世紀後半)である。
[参考:共同通信、時事通信、毎日新聞、産経新聞、NHK、奈良テレビ放送]

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 富雄丸山古墳


奈良の富雄丸山古墳 直径110メートル、国内最大の円墳と判明
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