名古屋市博物館は1日、あま市甚目寺(じもくじ)の甚目寺三重塔にある木像「愛染明王坐像」(1958年県指定文化財)の内部から、国内で初めて、球体の容器に納められた胎内仏(愛染明王の小さな木像)が見つかったと発表した。
胎内仏(高さ6・6cm)は、坐像(高さ105cm)の胸の内側部分に腕木に支えられたヒノキ製の球形の容器(口径9・8cm)の中から発見され、容器の中で竹釘とニカワで固定されていた。 ビャクダン(白檀)の一木造りで、坐像と同じ姿をしている。 約730年以上の間、球体の容器に入れられていたため、現在も鮮やかな色彩が残っており、ほぼ全身が朱色で、冠は白に、衣は青や緑に、飾り物は金、青などに塗られている。
坐像の内部に球体の納入物があることは1996年の調査で分かっていたが、胎内仏の存在は昨年12月21日、坐像の解体修理をするに際して、奈良大学で球体容器のエックス線撮影をして分かった。
坐像(高さ105cm)はヒノキの寄せ木造りで、稲沢市の性海寺(しょうかいじ)に伝わる古文書の奥書に、この像が「弘安四年(1281)閏月晦日」に寄進する旨が記されており、鎌倉時代後期の1281年以前の作と分かる。
仏像本体と胎内仏が一対となって作製されることは珍しいという。
今回の発見は、奈良県で開かれる文化財保存修復学会で5日、発表される。
胎内仏は、7月16日から8月28日まで仁王像修復記念「甚目寺観音展」で坐像とともに名古屋市博物館で展示され、その後、坐像に納められて甚目寺に戻る。 胎内仏を見る貴重な機会という。
[参考:共同通信、時事通信、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、愛知県HP]
胎内仏(高さ6・6cm)は、坐像(高さ105cm)の胸の内側部分に腕木に支えられたヒノキ製の球形の容器(口径9・8cm)の中から発見され、容器の中で竹釘とニカワで固定されていた。 ビャクダン(白檀)の一木造りで、坐像と同じ姿をしている。 約730年以上の間、球体の容器に入れられていたため、現在も鮮やかな色彩が残っており、ほぼ全身が朱色で、冠は白に、衣は青や緑に、飾り物は金、青などに塗られている。
坐像の内部に球体の納入物があることは1996年の調査で分かっていたが、胎内仏の存在は昨年12月21日、坐像の解体修理をするに際して、奈良大学で球体容器のエックス線撮影をして分かった。
坐像(高さ105cm)はヒノキの寄せ木造りで、稲沢市の性海寺(しょうかいじ)に伝わる古文書の奥書に、この像が「弘安四年(1281)閏月晦日」に寄進する旨が記されており、鎌倉時代後期の1281年以前の作と分かる。
仏像本体と胎内仏が一対となって作製されることは珍しいという。
今回の発見は、奈良県で開かれる文化財保存修復学会で5日、発表される。
胎内仏は、7月16日から8月28日まで仁王像修復記念「甚目寺観音展」で坐像とともに名古屋市博物館で展示され、その後、坐像に納められて甚目寺に戻る。 胎内仏を見る貴重な機会という。
[参考:共同通信、時事通信、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、愛知県HP]
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