北上市埋蔵文化財センターは6日、北上川東岸の集落跡・根岸遺跡(北上市黒岩)で平安時代10世紀頃のものとみられる、焼成前に内面にヘラを使って線刻で人面を描いた人面刻書土器の一部が出土したと発表した。焼成前にヘラで描いた例は、千葉県八千代市の上谷遺跡(8世紀)で出土したものだけで、全国2例目という。
土器片は、平安時代の仏堂と見られる掘っ立て柱の建物跡を覆っていた土の中から、昨年1~2月に見つかった。直径約5cm、厚さ約7mmで浅い皿などの底とみられ、内側の面に目、鼻、口が描かれている。仏の顔を描いた可能性も高いという。
北上川東岸には、山岳仏教寺院の「国見山廃寺跡」などもある。
[参考:河北新報、読売新聞]
過去の関連ニュース・情報
2009.10.16 北上市・国見山廃寺跡 9世紀前半~11世紀にかけ造成 4回の盛土を確認
土器片は、平安時代の仏堂と見られる掘っ立て柱の建物跡を覆っていた土の中から、昨年1~2月に見つかった。直径約5cm、厚さ約7mmで浅い皿などの底とみられ、内側の面に目、鼻、口が描かれている。仏の顔を描いた可能性も高いという。
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