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本庄市・薬師堂東遺跡 全国初のガラス小玉鋳型完形品が出土 

2013年05月30日 | Weblog
 本庄市教委は28日、同市立本庄東中学校内の薬師堂東遺跡(同市日の出)で、7世紀前半の飛鳥時代とみられる装飾品のガラスの小玉を作る際に使われた「ガラス小玉鋳型」が出土したと発表した。
 出土した鋳型は破片を含めると110点になり、 1遺跡での出土点数はこれまで舟橋遺跡(大阪府柏原市)の23点が最多だったが、これを上回り、過去最多の出土数という。
 鋳型は上質の粘土を焼いたもので直径14cmの円形で、厚さ1cm。 表面に直径3~5mmの型孔161個が開いており、この型孔にガラス粉を入れて加熱し、ガラス小玉を作る。 型孔の中心には、ガラス小玉の紐通し孔を確保するための小さな芯立て孔が開いている。 
 同種の鋳型は九州、近畿、中部、関東地方などの4世紀から8世紀にかけての遺跡で発見されている。
 同遺跡の発掘調査は昨年7月2日から今年3月末まで実施し、古墳時代から奈良・平安時代の住居跡約300軒も見つかった。
 出土品の一部が、6月4日から本庄市立歴史民俗資料館(同市中央1丁目)で公開される。
[参考:埼玉新聞、朝日新聞]
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