歴歩

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香南市・東野土居遺跡 古墳時代初期からの大規模集落跡やほぼ完形の庄内式土器が出土

2010年10月23日 | Weblog
 高知県埋蔵文化財センターは22日、香南市野市町土居の東野土居遺跡で弥生~室町時代の建物跡約60基や古墳時代初期の竪穴建物跡(5m四方)から、大阪の河内平野で作られた「庄内式土器」がほぼ完全な形で出土したと発表した。
 東野土居遺跡は、国道55号から香宗川までの東西1・5kmにわたる大規模な遺跡で、弥生時代に最大規模だった田村遺跡(南国市)の集落が消えた後にできたと位置づけされている。
 出土した庄内式土器は高さ24cm、幅20cm、口の直径17cm。きめの細かい土で薄く仕上げられているのが特徴。 煤(すす)が付いており、煮炊きに用いたらしい。 一帯では破片も多数出土した。
 付近からは奈良―平安時代の円形の硯や多数の瓦も見つかっており、寺院か役所があったとみられる。
 室町時代の遺構では中国製の陶磁器(青磁、白磁)が見つかった。
 現地説明会は24日(日)午前10時半~正午に開かれる。
[参考:読売新聞、高知新聞、朝日新聞、毎日新聞]


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