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盛岡市・川目A遺跡 土偶700点を発掘 男性風土偶も出土

2010年02月15日 | Weblog
 岩手県埋蔵文化財センターが13日遺跡報告会で、盛岡市川目の川目A遺跡で土偶約700点を発掘したと明らかにした。
 これほどの数の土偶が一遺跡で発掘されるのは、三内丸山遺跡(青森県)や釈迦堂遺跡(山梨県)など、県内では北上市の九年橋遺跡と少ない。
 センターが2006~09年に行った同遺跡の第5次調査で、縄文時代後期から晩期(約4000年~2500年前)の遺跡と判明し、石器類約6万点、土器類約10トンなど膨大な出土品が見つかった。
 発掘された土偶は、板状土偶や遮光器土偶などの全体もしくは一部で、最大で全長20cmほど。男性風土偶は、腹からひざ部分の下半身で長さ7cmほど。土偶は全国で1万点以上発見されているが、ほとんどが女性がモデルと見られ、男性土偶は花巻市の石鳩岡遺跡や北海道千歳市のウサクマイ遺跡などで出土しただけという。
 川目A遺跡では、石群が半円状に並ぶ配石機構、土偶や非実用的な石器が多数発見。一方、住居が2棟と少なく居住地から独立した葬儀や祭祀の場に特化されていた可能性があるという。
[参考:読売新聞]

過去のニュース・情報
2005年 9月 5日 (月) 盛岡タイムスより
 川目A遺跡は簗川南岸の狭い平坦面に立地している。縄文時代晩期の配石遺構(ストーンサークル)32基。お墓跡と考えられる土坑が83基確認されている。

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