歴歩

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出雲市・山持遺跡 弥生後期の布堀建物跡、柱に沈下防止の礎盤

2010年08月20日 | Weblog
 島根県埋蔵文化財調査センターが19日、出雲市西林木町の山持遺跡(ざんもちいせき)から弥生時代後期末(3世紀頃)と推定される建物跡2棟が見つかったと発表した。
 2棟はいずれも柱を立てるための細長い溝状の掘り込みを持つ布掘建物跡。
 1棟は柱間が梁行1間×桁行2間(2.5m×5.2m)で、直径は30cmの柱6本の柱根のほかに柱の沈下防止のために敷かれた木材(礎盤)も残っていた。県内で柱と沈下防止用の木材が一緒に確認されたのは珍しいという。
 もう一棟は、長さ約7.7mの、柱を立てるための掘り込みが2本平行して並ぶものだが、柱根は残っていなかった。
 周辺は地下水が多く、沈下防止策が必要だったとみられる。
 山持遺跡は弥生時代の集落跡。これまでにジョッキ型の容器や人物を描いた板絵などが出土している。 また、平成16年度の調査中に、弥生時代の川の中から「朝鮮系無文土器」の「勒島(ぬくと)式土器」そのもの、またはその影響を強く受けたとみられる土器が出土している。
 現地説明会は22日午前10時から開かれる。
[参考:産経新聞、島根県HP→島根県報道発表資料]




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