歴歩

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京都府京丹波町・蒲生野古墳群 約1600年前の碧玉製石釧が出土

2012年05月13日 | Weblog
 京丹波町教委が11日、蒲生野(こもの)古墳群(古墳時代後期、8基の古墳群)で、弥生時代中期(約2000年前)の遺構と古墳時代前期末(約1600年前)の遺構が見つかり、古墳時代前期末の遺構から腕輪を模した副葬品「碧玉製石釧(いしくしろ)」(直径11・6cm)が出土したと発表した。内周に沿って放射線状の櫛歯(くしば)模様、外周は三角形の鋸歯(ぎょし)模様の彫刻が施されていた。 西日本で発見された中で最大級という。
 石釧で最大のものは、七廻塚(ななまわりづか)古墳(千葉市)から出土した直径16・4cm(滑石製)。

 弥生時代中期の遺構では、木棺跡からは管玉やガラス玉の副葬品を出土した。ガラス玉の副葬品は畿内でも最古の事例ではないかという。 この時期のガラス製品は丹後地域での生産が知られていることから、丹後地方の影響をうけていたものと推測されるとしている。
 古墳時代前期末の遺構では、割竹形木棺(長さ6.5m)の遺構から石製の腕輪(石釧)3点、銅鏡2面、ガラス玉約100点、管玉7点、鉄斧2点、ヤリガンナ(槍鉋).2点等の副葬品が出土した。木棺には2名の被葬者があったものとみられる。
[参考:読売新聞、京丹波町教委HP]


キーワード:蒲生野古墳群 七廻塚古墳、槍鉋、やりがんな、ヤリガンナ
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