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韓国・釜山新港工事現場から4千年以上前の新石器時代土器片が出土

2009年09月17日 | Weblog
 釜山地域では2007年に訥次島巨加大橋(눌차도 거가대교)工事現場で倭城の跡が発見されたりもしたが、最近、新石器遺跡が出土して、学界が注目している。
 17日文化財発掘調査研究専門団体の韓国文物研究院によれば去る3日、釜山江西区天加洞の新港浚渫土投機場事業敷地内の4千52㎡の遺跡発掘調査結果、新石器時代、三韓時代の竪穴遺構(一種のかまど)と瓦、柱穴、土器片が多量に出土した。
 今回の調査は本格的な遺跡発掘に先立ち実施したことで該当地域に幅2m、長さ15~25mのトレンチ23ヶ所を掘りおこして、地形と土壌の様相、遺構の分布可否などを部分的に把握した。
主な出土品
① 新石器時代の土器片は大部分が土器の口縁部片で影島東三洞貝塚(영도 동삼동 패총)、欲知島貝塚(욕지도 패총)など南海岸地域新石器遺跡で出土する土器と模様が似ており、時期は新石器時代中期で少なくとも4千年前以上のものと推定される。
② 影島(영선동)土器(宝物597号)のような無紋土器(무문토기)がほぼ完全な形で出土した。
③ 主に白頭山付近にだけ見られる黒曜石も出土した。文物研究院側はむしろ火山岩が多い日本との交流が活発な可能性に重きを置いている。

 韓国文物研究院は、出土状況から見ると、泗川勒島遺跡(사천 늑도유적)や鎭海龍院遺跡(진해 용원유적)など南海岸新石器遺跡と類似の跡を見せると話す。
[参考:聨合ニュース]

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