おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

なんとか かんとか

2011-07-07 | ■ サマザマな おはなし



レイテ戦記 [大岡昇平 著   中央公論新社 発行]
やっとのこと 読了
手強くて 愛想もない それで長いことかかって
なんとか かんとか

でも とても なぜかしら 惹きつけられた

読後感 などという大それたことは到底記し得ませんが
思っていることを 短文で羅列してみたい衝動にかられました

まず 膨大な情報の駆使に関し
著者一人で資料を集めたのか チームがあったのか
著者の人柄を思うと興味深い(失礼をば覚悟で 
いろいろな方面からの情報や経歴 作品からの印象からして おおよそ 一人で
采配していたと感じるのだが・・・)
もし そうならば その気力・体力に敬服 敬服




運命感 というものの捉え方を 文章をもって 具体的かつ
赤裸々に かつ 説得ある現実を見せつけることで
ボンクラな私ごときにもたたきつけ 示してくれた

人間の 事実 真実への希求のものすごさを 一つの現象(戦争もしくは 実戦場を舞台にした圧倒的規模のもの)を例に挙げるようにして とことん 追求している

なによりも 
どのような批判や非難がでるやもかかわらない分野に敢然と潔く自己の観察を貫き通し考えを表し 文士魂を見せつけてくれている
(死者の そうして その遺族の 国家の 天皇の 陸海空軍の参謀中枢部の名誉にもつながっていく 誰しもが避けがちな傷にも 恐れなく意見を言い 
日本・アメリカ国・フィリッピンの 戦中の そうして戦後の国の生きざまにまでも関心を向け 自己意見を自己責任で披瀝)

どこかの国の 為政者さんたちとは
明らかに ナニカガ違うような・・・・
人として 男として 文化人として 学識経験者として





大岡昇平さんは わたしの好きな武田百合子さん一家(旦那さんは武田泰淳さん)とも 富士山麓の棲家などでの交流があり
その様子は 百合子さんの 『富士日記』にも登場しています

そんなこんなで 大岡さんの作品にも 大いに興味があります

それと 或る時 何処かの湖?を背景にタバコを
面倒そうにふかしている?大岡さんの写真から 
文士 という言葉を連想した折
寅さんシリーズ(9作目 柴又慕情)に登場の
宮口精二さんの演ずる 文士を重ねてイメージしてしまうのが常になってしまっています
どうってことないことなのですが・・・なぜか 

おそらく 私の理想の職業のトップクラス
だから でしょう
チャブ台の上の 安っぽい原稿用紙を前に
呻吟しながら 案を練っている ボサボサ髪の
売れない 巷の 一 文士(小説家とか作家さんではなく
あくまで 文士 です)

あこがれ でした



笑われそうな夢ですが 
ほんのわずかの小品 一編
残して あの世とやらへ
というのが 私の夢の一つです





我が家の裏庭の 糸瓜とゴーヤの緑のカーテン
補助者さんが植えてくれました

 

 


      

 

    

      

 
   

 


2011-07-05 | ■ 業 務 エ ッ セ イ


約30年ほど前
北海道に住んでいた頃
勉強仲間で 週一くらいの間隔で定期学習会を開いていました

メンバーはさまざまな職の持ち主

公務員(裁判所・学校・郵便局)  法律系自由業 などなど
勤務地移動などの理由で 固定メンバーは少数でしたが
忘れられない思い出
おおよそ 超一流法学科卒業の方たちでした
その中で 私一人は 大卒でなく しかも まったくの独学者
でも 互いに切磋琢磨し合い がんばりました



約30年後の今

その中の一人が 我が家から車で20分あたりに 以前から
自家を持ち 我が家を訪問してくれたりしています 
最近退職され
自営業の準備中 らしい

縁というか 世間は狭いというか 不思議なものだなー と
感慨深いものがあります
いくら国土小さき日本とは言え・・・

というわけで もしかすると 同業者になってくれる 
という計画もあるようで
楽しみにしているようなところ



その 北海道での勉強会での忘れられない出来事

『とめおき権』 との 私のいささかの疑念も無い 発言
他のメンバーの怪訝そうな顔
その雰囲気に気付かず 『とめおき権』の言葉を多用する私
メンバーの一人が 意を決したように
・・・・『りゅうち権』 で? す? ね??

遠慮がちに すまなそうに そう教えてくれました
独学の幣の 見本みたいなもの
思い込み も いいところ
単に 確認すればいいだけのものを それまでの間 
平気の平左で 『とめおき権』を連発していたのです
さぞかし エッ?と 思っていた方が大勢いたでしょうね
冷や汗 冷や汗 
今となっては 懐かしく 
そう 恥ずかしくも懐かしい 思い出話

メンバーのおおよそとは 今も 交流


というわけで 本日も暑さフルの一日になりそう

事務所は 只今午前9時 室温29度2分



さて 調べもの 開始

 

                                               




東京の夏

2011-07-04 | ■ サマザマな おはなし


土・日曜日
所用で東京へ

暑かったー
ビル街も JR構内も地下鉄も どこもかしこも?
節電 節電

池袋の街を歩いていると

≪往年の大御所 というか 今はやや見られなくありつつある?
ソープランド
という看板に交じって
オヤッと 思って店の前で立ち止まってしまったのが

洗体サウナ
という新顔 (でもないのかな?)≫


東京へ向かう直前に ホストクラブのことで相談があったりしたので つい 池袋駅前あたりのもろもろの表示に見入ってしまったりしました
よほど いぶかしく ヘンテコリンなHおじいさんと思われたのか
呼び込み屋のお兄さん?に声をかけられたりしたので
ジッと佇んでいるわけにもいかず そうそう退却しましたが

洗体サウナ

ネーミングよく考えるものだな
と 感心?したりしましたが
風営法上の お巡りさんとの攻防 というだけではなく
もしかすると 外国からのお客さん(特に中国系の方)への呼び込み手段の一種 なのだろうか? などと・・・

とにかく 久しぶりにいくと いろいろと刺激的

なによりも 人人人
さすが 本格的夏到来初期都会週末
ではありました

 

                                               




相談会

2011-07-02 | ■ 業 務 エ ッ セ イ

例年 楽しみにしている 我が家の裏庭の紫陽花
今年は なぜか 顔を一切見せてくれません

葉は タクサンついているのですが 花の部が姿を現さない

こんな折ですので いろいろ余計な詮索をしてしまい
ジッと 空をみつめてしまいました
何らかの異常が 起こってしまっているのか?
そんなことまで つい 考えてしまいます


コスモスは咲いてくれていますし
向日葵は グングン成長  大輪を楽しみにしているこの頃です






さて 昨日は 2回目の 公益法人関係の行政書士会相談会でした
震災の影響もあってか 参加法人さんは前回より少なめでしたが 内容も より高度のもの?が登場したり 少々 疲れました

参加者の方の お礼の言葉で 心も体も和みました
ありがたく感じました






一般に業務執行とは 企業を経営する行為
つまり 企業に関するいろいろな事務を処理すること
原料の買入れ・製品の販売・資金の調達・雇用される者との契約などの法律行為をすること
使用人の方を監督すること・帳簿をつけること などの事実行為までを含みます

会社以外の さまざまな法人さんにおいても この業務執行ということが 当然問題になります
 
誰が どのように方針を決め じっさいに執行するのか
その場合の代表(対外的に 団体そのものと認識してもらえる
形式 とでもいうようなこと)は
というようなことが問題になります

会社法では 原則として各取締役が会社の業務執行権・代表権をもつとされ(348Ⅰ・349Ⅰ)
業務執行の意思決定は、原則として取締役の過半数で決めますが この場合でも取締役全員でつくる会議組織(事実上の取締役会)できめるとすることも 定款で設けることができます
(348Ⅱ)
一部の取締役だけが代表権・業務執行権を持つと決めることもできます(348Ⅰ・349ⅠⅢ)


一方で 取締役会があると 
意思決定は取締役会
執行自体とそれに当然ともなう対外的代表の権限は代表取締役に専属し(業務執行には業務執行取締役[363Ⅰ②]を設ける)
取締役会と代表取締役が並立して株式会社の業務執行機関をつくっていると考えられています

これと まったく同様と言っていいほどの形が 公益法人改革の対象になっている法人さんにもあてはまります
当然?と言えば 当然
営利を目的とするか否かだけの違いとも言え
組織として 誰が 事を決め 実行し どういう形をもって第三者と向き合うか ということでは 何ら差異が無いからです

法人法(76・91 社団法人関係 と  
197における それらの財団法人への準用)は 
内容が会社法同様です



なぜ このような記事を と思いでしょうが
昨日の相談会でも痛感したこと
法律条文上には直接登場しないことを定款(法人さんの根本の決まり)に載せる際での 説明の困難さを思うからです

会長・副会長・正会員・相談員・顧問・委員会・委員長などなど
説明を聞き その正体?を聞き出さなくては 答えを出せないのです
つまり 執行を決める 実際に執行を担当する 代表する
ということはそれぞれ異なったことで 法律で一応の枠を決められているので 法律に登場出番のない役では その中味の確認が必須なのです
法律に出番が決まっている方の権限を侵してしまうような方の登場には 
特に 
決められる権限
行動できる権限
代表できる権限
それぞれに 注意をはらわなくてはいけないのです
そのあたりを いかに より判っていただきやすく説明できるのか 勉強 勉強 の 連続になりそうです





前の庭の キキョウ は とても素敵に咲いてくれています


(本日の法律部の細部には いろいろ対立する説も多いのですが 概要を述べました)
事情があり アワテテ記してしまいました
手直しは後日します