能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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新潮CDブック 萩原朔太郎詩集 ふらんすに行きたしと思えども ふらんすはあまりに遠し・・・

2012年12月08日 | 本と雑誌

今日の休みは、久々に書店巡り・・・。

日ごろは行かない文学書や理工書、建築書などのコーナーを一巡しました。


その際に見つけたのが、新潮社のCDブック。

かなりの数が出ています。

日本文学から世界文学、著名な作家の講演集などなど。

その中で目を引いたのが、詩人の詩集の朗読版・・・。

中学生時代から好きだった萩原朔太郎の音読詩集を買ってきました。

朗読は井川比佐志さん。

18禁の大人の詩人萩原朔太郎。

都会的で哀愁に満ちた朔太郎の詩集をを井川さんが読み上げます。


朔太郎の代表作である「月に吠える」「青猫」から「蝶を夢む」「純情小曲集」まで、萩原朔太郎のコアとなる詩が盛りだくさん。今の時期、ホットウイスキーを飲みながら聴くには最適なCDです。


中でも大好きなのが「旅上」という詩。

 

ふらんすへ行きたしと思へども

ふらんすはあまりに遠し

せめては新しき背広を着て

きままなる旅に出でてみん。


汽車が山道を行くとき

みずいろの窓によりかかりて

われひとりうれしくことをおもわむ

五月の朝のしののめ

うら若草のもえいづる心まかせに

 

朔太郎の憂愁がたった九行の詩の中で炸裂します。

冬の寒い夜。

ホットウイスキー+朔太郎は、至福のひと時を提供してくれます。

新潮CD「萩原朔太郎詩集」 2300円+税


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