「法律のカバチタレ!」
田島隆著 ワニブックス 1300円+税
書棚を整理していて再発見した一冊。奥付は2003年4月です。
青木さんの漫画やテレビの影響で、行政書士の資格に注目があたった「カバチタレ」。
広島弁で「文句を言う人」という意味です。
連帯保証人、婚約破棄、自己破産、失火など、身近な事件を助言する行政書士が主役。
田島先生の人間臭く、泥臭いクライアントへのアドバイスは地に足がついた人生論です。
第1章 ゼニと証文のカバチタレ!
第2章 男と女のカバチタレ!
第3章 人事と労務のカバチタレ!
第4章 親と子どものカバチタレ!
第5章 日々の暮らしのカバチタレ!
田島さんの本を読んでいると、法律学と現実の法は違うなあ、というのが当時からの感想です。
そういえば、民法や商法は、今までの慣習を活かして制定されたものも多々あり、現実優先ということになっているのでしょうか?
法学部法律学科で学んでいた時、特に実体法には苦労しました。
刑法などは、犯罪を「構成要件に該当した、違法で、有責な行為」という切り口から考察していきます。
まさに哲学の世界です。
多少の人生経験を積んだ今、もう一度、法律を勉強してみるのも面白いかなあと感じた一冊でした。