NHKのゴールデンタイム「巨大戦艦大和 乗組員が見つめた生と死」を録画。
今日、改めて視聴。
戦艦大和は、世界最大の戦艦であるとともに46センチ砲9門を装備した、当時最強の戦艦と言われていました。
当時、国家予算の3%を投入、今の価格にすると2600億円とのこと。
本当にすごいプロジェクトです。
日露戦争の日本海海戦で当時最強と言われたバルチック艦隊との艦隊決戦に勝利した日本。
その成功体験が、この大和を生み出したと言われています。
1941年の真珠湾攻撃では、日本の航空部隊の空襲で米国太平洋艦隊に打撃を与え、その前のマレー沖開戦でも、日本の航空部隊が英国の主力艦プリンスオブウェールズ、レバルスを撃沈・・・。
ちょうどその頃に建造されたのが、大鑑巨砲主義に基づく戦艦大和なのです。
悲運のバトルシップです。
時代は、航空機に時代に突入したにも関わらず、大和は戦勲をあげる事もなく、1945年4月7日、東シナ海に沈んでいくことになります。
乗組員3332名のうち9割以上が戦士・・・本当に残念な作戦でした。
この番組では、当時、大和に乗船していた20歳前後の乗組員の語りを中心に大和の最後までのエピソードをうまく編集しています。
現在では90歳前後となっている大和の乗組員は、そのプライドとともに戦争の悲惨さ、悲壮感を伝えてくれます。
その顔のシワから、その人の人生がひしひしと伝わってきます。
一昨年行った鹿児島県の知覧。
そこには、太平洋戦争末期、陸軍の特攻隊として散って行った英雄の姿を多数見ることが出来ました。
大和が最後の出撃も、「海上特攻」。
出撃に際して、大和の主砲に「全員死ニ方用意」という書き込みが見られたとのこと。
逃げ出したくなるような状況だったと思いますが、全員が死力を尽くして戦い、壮絶な最後を迎えることになりました。
そこに乗り組んだヤマト乗組員、その家族のことを考えると胸が痛みます。
日本の持つ技術力、工業力のプライド、そしてそれ以上の位置づけにある大和魂・・・。
次世代に語り継いでいかなければならないと思います。