「スタンフォードの自分を変える教室」 ケリー・マクゴニガル著
大和書房 1600円+税
ベストセラーのランキングに載っており気になっていた一冊。
出張のついでに羽田空港の地下の書店で購入。
一気に読んでしまいました。
いい年のオジサンには何を言ってもムダ・・・と思っていましたが、ケリーさんの読者目線の語り口に思わず引き込まれてしまいました。
もっともケリーさんが金髪の美女ということもあるのですが・・・(笑)。
本書では、「やる力」「やらない力」「望む力」という3つのパワーが、潜在能力を引き出し人生を変えていくという序論から入ります。
本能に流されずに生き抜く
出世も勉強も寿命も意思力が決める
脳は一つでも自分は二人いる
といった分かりやすい解説とともに、各章には1ページ完結でポイントが整理されており読み返す時にとても便利。
著者も言うように、各章で一つピックアップし1週間程度試してみるというのが本書の活用法だと思います。
目次
第2章 意思力の本能・・・あなたの体はチーズケーキを拒むようにできている
第3章 疲れていると抵抗できない・・・自制心が筋肉に似ている理由
第4章 罪のライセンス・・・よいことをすると悪いことをしたくなる
第5章 脳が大きなウソをつく・・・欲求を幸せと勘違いする理由
第6章 どうにでもなれ・・・気分の落ち込みが挫折につながる
第7章 将来を売りとばす
第8章 感染した・・・意思力はうつる
第9章 この章は読まないで・・・やらないチカラの限界
第10章 終わりに・・・自分自身をじっと見つめる
自分的には、第4章、第5章あたりに心当たりが多分にあり、心理学的アプローチをとれば改善できるかもしれないと感じた次第です。
また、各章には、「マイクロスコープ」「意思力の実験」という囲みがあり、読者の理解を促進させます。
本書の中には、瞑想の勧めや「恥」の活用などの東洋的なアプローチもあり、日本人でも違和感なく読むことが出来ます。
さまざまな壁にぶち当たっている若い世代がきっと買っているんだろうなあと思いながら全編に目を通しました。
同書を多くの人が読み、元気になったら、この閉塞感漂うニッポンも少しは復活するかも、と考えた次第です。